【大紀元日本5月4日】米国ワシントンDCで、北朝鮮から脱出した女性の証言を聞く記者会見がこのほど開かれた。席上、脱北女性の方美善さんは、自ら黒いスカートをたくし上げて、北朝鮮の残酷刑によって受けたという大腿部の傷跡を見せた。その瞬間、記者会見場には嘆声と涙があふれた。
『朝鮮日報』によると、これは4月29日、「北朝鮮の自由週間」と称する活動の一つとして、米国ワシントンDCのメディアセンターで開かれた脱北女性の記者会見。
脱北女性の方美善さん(55歳、名前は音訳)は、自らが北朝鮮の収容所で受けた苦難に言及したとき、椅子から立ち上がり、自分のスカートをたくし上げた。
彼女の大腿部には、収容所の拷問と暴行で受けたという生々しい傷が、深く、大きな窪みとなって残っていた。この傷のため、今も歩行が不自然になっているという。
「この残酷さを、どう皆さんに伝えたらいいのでしょう。あの国では、牛糞のなかにトウモロコシの粒を見つけたら、人々はその幸運を喜ぶのです。こうして脱北しなかったら、私は死んでいたでしょう。あんな残酷な現実のなかで生きていくなんて、とても……」
方美善さんの証言を聞き、またその見るに耐えない傷跡を目にした会場内の女性たちは、手で口元を覆い、目に涙をいっぱいに溜めていた。
報道によると、方美善さんはもと北朝鮮・茂山の鉱山宣伝隊の演員であったが、2002年に夫が餓死したあと、なんとかして娘を養うために脱北を図った。
「中国ならなんとか食べられると聞いていたので、北朝鮮よりはましだと思ったんです。ところが、中国で私を待っていたのは人身売買組織でした。私はまず身体障害者の中国人のところへ売られ、結婚を強要されました。その後、また別の14歳年下の中国人の妻になるよう迫られたのです」
方美善さんの苦難はこれに止まらなかった。その身分が中国の公安に知れて、北朝鮮に強制送還されてしまったのである。そこで彼女を待っていたのは、強制収容所での拷問・虐待という地獄のような生活であった。大腿部の傷も、その時に受けたものであるという。
方美善さんは「国際社会は、北朝鮮の女性が中国で家畜のように売り買いされるのを、そして人間がこのような監獄で非人道的な扱いを受けるのを、止めさせてください」と強く訴えた。
朝鮮人権委員会はこの日、中国にいる脱北女性のうち77人に聴取した実態を挙げて、「国際社会は、数千人の脱北女性が中国で遭遇している現実に対し、あまりにも長く沈黙している。彼女たちは世界で最も被害を受けやすい難民なのである。時すでに遅いが、今からでも彼女たちに救援の手を差し伸べるべきだ」と述べた。
(翻訳編集・牧)
(09/05/04 12:34)
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