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深セン市委副書記で市長の許宗衡氏

収賄疑惑で拘束中の深セン市長、自殺未遂

 【大紀元日本6月12日】中国官製メディア新華社は6月8日、広東省深セン(土偏に川)市長で市共産党委員会副書記の許宗衡氏が、中共中央紀律委員会から、収賄疑惑による取り調べを受けていることを報道した。香港メディアのその後の報道によると、連行された許氏は自殺を図ったが未遂。ほかにも数人の深セン市政府高官が取り調べを受けているという。情報筋は、許宗衡氏の失墜は中央高層の政治闘争の表れだとみている。

 新華社の報道に続いて、フランス系の中国語放送が8日、深セン市の情報筋の話を引用して、許氏の収賄疑惑にさらに政府上層部関係者が絡んでおり、深セン市政府はすでに同日午前中の会議で許氏の自殺に言及したと報道した。

 情報筋によると、許氏は数年前に数千万元(数億円)を上層部へ贈賄して現在の市長職を手に入れたということから、さらに上層部の幹部に波及する可能性は大きいとみられる。

 一方、香港の英文紙SCMPは9日、許氏が自殺未遂と報道した。また広東省党書記・汪洋氏が、ある上層会議において、深セン市の副市長及び他の2人の市レベル幹部も取り調べを受けていると述べたという。

 香港紙「明報」によると、許氏はすでに収賄を認め、さらに関連する一部の上層幹部の氏名も明らかにしたという。

 報道によると許氏は、地下鉄建設工事、深セン「世界大学生スポーツ大会」会場建設工事、塩ダム高速道路、桃源村3期(香港式住宅)建設工事等に関する収賄を認めた他に、すでに退職した深セン市の元高官、省級幹部を含む収賄に関連する幹部らの氏名も提示したという。

 また、地元メディアは、今回の収賄疑惑は多くの地元不動産企業も関係しているとし、特に深セン市内の一等地に広大な土地を所有する「深セン錦峰グループ」も関わっている可能性が高いと報道した。さらに、深セン市企画部門の女性副市長・閏小培氏もこの件に関連しているという。

 香港メディアによると、中共中央紀律委員会は長期にわたり密かに許氏を調査し監視しており、調査も最終段階にあった。しかし、許氏を連行した時期は「急遽決めた」という。その理由として、許氏が7月中旬に訪問団と共にセルビアのベルグレドで開催されるスポーツ大会の閉会式に出席することを知り、許氏の海外逃亡を防ぐために、取り調べの時期を早めたためという。

 香港在住の作家・朱建峰氏は、中国大陸の高官のスキャンダルは、複雑な総合的要素によるものだとコメントした。「この事件の背景は、経済腐敗の問題は排除できないが、中央高層がそこまでやるのはほかの原因が考えられる。許宗衡ほどの高級幹部なら、腐敗や汚職はほとんど皆ある。単に収賄の理由だけで処分される者はほとんどいない。腐敗問題を理由に処分する場合、一般的に高層の政治路線と密接に関連している」という。


 
(翻訳編集・余靜)


 (09/06/12 07:45)  





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