【大紀元日本8月11日】ベトナムで先週、当局のカトリック教徒への誹謗中傷に抗議し、176の教区で約50万人のカトリック教徒が各地で大規模なデモ行進を同時に行った。これは、先月に次いで2回目の大規模抗議デモとなる。
「アジアニュース(AsiaNews.it)」によると、事件の発端は7月21日。ドンホイ教区のカトリック教徒たちは、タム・トア(Tam Toa)聖堂廃墟にテントや祭壇を設置し、仮設の礼拝場所を設けたが、それを取り壊そうとする警察から催涙弾とスタンガンによる攻撃を受け、多数の負傷者が出た。また、多くのカトリック教徒が拘束されたという。政府の行為は、ベトナム国内各地のカトリック教徒の怒りを買い、抗議デモに発展した。
長い歴史を持つタム・トア教会は、ベトナムのカトリック教徒にとって特別な存在。現在の教会は1887年に開放され、典型的な大きな鐘楼が象徴のポルトガル式建築で、ベトナムの中で最も美しい教会と称えられている。教会はベトナム戦争中に米国の爆破攻撃を受け、正面と鐘楼のみ残り廃墟となった。それでも、カトリック教徒たちは教会の前で数々の宗教式典を定期的に行ってきた。しかし1996年、ヴィン教区の人民委員会がこの土地を取り押さえ、ベトナム戦争記念場所の建設地にした。さらに今年、当局は同地を観光地にしようと、周辺に観光施設の建設計画を進めている。
カトリック教徒は当局のこの決定に対して抗議し続け、土地をめぐる補償問題も未解決のまま、教会側と政府間の紛争が続いていた。今年2月2日、当局の制圧下で、数千人のカトリック教徒がタム・トア聖堂廃墟でミサを行った際、聖堂廃墟が観光スポットにされる噂が流れ、再び緊張が走った。さらに、当局は工事を円滑に開始するため、対外的にタム・トア地区にはカトリック教徒はいないと称し、カトリック教徒を誹謗中傷する情報を流したため、一部の住民がカトリック教徒に対して敵対視するようになったという。
さらに、7月21日の事件に次いで、28日にまたも2人のカトリック教神父が、当局警察と雇われギャングと見られる多人数によりひどく暴行を受け、神父1人がビル2階から突き落とされ、2人とも重傷を負った。ヴィン教区事務局は直ちに政府を非難する声明を発表、情報は瞬く間にベトナムに広まり、各地でカトリック教徒による抗議デモが相次ぎ、2回目の大規模な抗議デモに発展した。
7月31日、Pham Dinh Phung神父は政府に対して、教会側が協力する代わりに、拘束されたカトリック教徒全員を解放するように求めた。しかし、カトリック教徒への暴行を続けていれば、責任追及すると発表した。これに対して、ベトナム政府からは何の返答もない。
(余靜)
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