【大紀元日本8月19日】台風8号が台湾南部にもたらした災害で、救援の遅れによって、死者127人、負傷者45人、行方不明者307人の大惨事になったことから、馬英九政権の救援対応の「遅れと乱れ」に対して、台湾および国際社会のメディアが一斉に報道し、総統本人および馬政権の不手際が問われた。これに対して、総統は2週間以内で原因を調査し、対応を怠った政府関係者を処分すると示した。評論家らは、政府関係者への責任追及と処分が馬政権の内閣改造をもたらす可能性があるとみている。
米CNNは馬総統の救援遅れの問題で、インターネット利用者を対象に世論調査を行ったところ、8割のネット利用者は総統が責任をもって辞任すべきだとの結果が出た。また、ある情報筋によると、総統の対応をめぐって、台湾の外交部が各国からの支援を遠回しに断る指示を在外公館に出していたことが明らかになったという。
*2週間内、職務怠慢者を処分
一方、馬英九総統は行政院副長官、国防部長官、交通部長官等を率い、18日に総統府で記者会見を開き、台風8号「モーラコット」の災害救助の不手際に対して、国民に謝罪した。総統は、災害発生後の対応が遅れて混乱を招いた原因を究明し、政府関係者の職務怠慢の有無を調査し処分を行うと示したが、当分の間は被災者の救助を優先し、調査結果は2週間後に報告すると示した。
*馬総統の辞職、世論8割支持
CNNの世論調査結果に対して、総統は民衆の不満を受け止めて反省すると示した上で、現時点では責任をもって被災地への復興に力を入れるべきだとし、「私がきちんと仕事をこなせることを民衆に知ってもらう必要がある。それを見てから、評価して欲しい」と強調した。
また、馬総統の指導者としての能力を発揮した場面は見当たらないとの質問に対して、総統は、台風が上陸してからの2〜3日間は豪雨のため、軍隊は山岳地区に入れなかったとし、晴れたら多人数の救援チームがすぐに行動できると示した。総統はその後、「もちろん、豪雨があっても、救援は迅速に行うべきだ」と補足した。
総統は問題の出所について政府は把握しているが、救援活動を行い続けているチームの士気に影響を与えないように、問題の調査を控えめにしていると説明した。
*総統の謝罪、民衆は受け入れない
もっとも深刻な被害を受けている高雄県甲仙郷の生存者たちは、総統の謝罪に対して、「家がなくなった以上、謝罪されても何の意味もない」、「総統は小林村を訪れてもいないし、謝罪が何になるのか」と憤りを覚えた被災者が口にした。
また、一部の被災者は、「救援が遅すぎて、第一線への救援もなかったし、南部の民衆の人命は全く重視されていない。総統の謝罪は受け入れられない」と非難した。
*民進党が内閣改造を求める
馬総統の記者への回答に対して、民進党の蔡英文党首は、民衆は総統の記者会見に大きな期待を寄せていると示した。記者会見で総統は謝罪したが何のために謝罪したのか明確ではないし、不手際な対応に対する原因究明もないことから、民衆に安心感と自信を持たせることには何の効果もなかったと指摘した。
蔡党首は、今回の救援の失敗は指導者に問題があると指摘した。同党首は、指導者と指揮系統がかみ合わず稼働していないチームが次の救援、復興または安置の仕事を続けても、相変わらず災難のままだとし、それを解決するためには即時に内閣改造が必要だと強調した。
(記者・吴涔溪、翻訳編集・余靜)
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