印刷版   

8月17日、中国上海で株価指標を眺める投資家(AFP)

中国の株式市場、投機ベースの暴騰

 【大紀元日本9月7日】中国株式市場はこの3年間、投機べースの暴騰をみせた。最初の暴騰は2007年10月にみられ、当時の株価収益率(PER)は60倍を越した。二度目の暴騰は今年の8月初めで、PERは31倍となった。世界のPER平均15倍と比べ、中国株式市場の投機性が伺える。

 中国株式市場は、今年7月15日時点で上場企業の時価総額が3兆2100億ドルに達し日本を抜いて、米国に次ぎ世界2位となった。英エコノミスト誌8月27日付の報道によると、今年に入ってから、中国株式市場の売買回転率はすでに300%以上。つまり、一つの株の所有者が三回変わっているということだ。これも欧米市場での平均60%に比べると、ギャンブルとして株式に挑む中国人の姿が浮き彫りにされる。

 さらに、暴騰後の急落も中国株式市場の特徴だ。2007年10月から2008年10月までの1年間に、株価はおよそ70%暴落。その後、今年7月にかけて倍以上に急騰したが、8月以降再び16%と急落している。

 中国市場の激しい動きは世界株式市場と連動していないため、世界各国の投資家は実際の中国経済状況を見極めることができない。中国政府が公表する経済指標の信憑性は極めて低いため、株式市場に上場している企業関連情報を分析して中国の経済状況を推測し判断するほうが、確実で速いとするエコノミストもいる。

 今年に入ってから、中国の不動産市場、株式市場が過熱化し、内需回復で小売り業界も伸びているが、経済成長の核心である輸出は依然として不振である。4兆元の経済刺激政策の一時的な効果が失せれば、中国経済はさらに厳しい局面に直面する。

 上半期の株式市場の急騰は、巨額な投機資金の流入に起因する。中国の銀行は上半期の融資枠を、史上最高の7・4兆元に拡大した。多くは株式市場に流入したとされる。下半期には、銀行が融資枠を縮小する見通しで、また多くの新規株式公開(IPO)が予定されているため、8月に急激な相場調整が現れた。

 中国株式市場は、個人投資家が全体の約75%を占めている。個人投資家の悲観的な心理が、度重なる中国株式市場の急騰や急落を招いたようだ。今年の株式市場の上昇で、定期預金を解約して、資金をよりリスキーな株式市場に投入するため、新規取引口座を開設した個人投資家がさらに増えたという。

(翻訳編集・張哲)

 (09/09/07 02:56)  





■関連文章
  • バーナンキFRB議長楽観論、欧米株式市場上昇(09/08/23)
  • 銀行ローン貸出残高拡大、不良債権とバブル化懸念=中国(09/08/18)
  • 豚インフル感染拡大:世界経済回復を打撃、強まるリスク回避の円買い(09/04/29)
  • 株価急落で 上半期の国内ファンド含み損は1兆元に(08/09/06)
  • 株暴落で見えてきた、中国政府の集金のからくり(08/08/30)
  • 中国:消費者物価の上昇とまらず、民衆に一層の圧力(08/03/15)
  • 米国株式市場は続落、緊急利下げで金融株は高い(08/01/23)
  • 中国:個人投資家、株式市場から金市場へ(07/12/01)
  • 中国株式市場にバブル化の兆候=専門家が再び警告(07/10/30)
  • 中国の外準運用機関設立、特別国債発行は段階的に(07/07/02)
  • 中国石油天然ガス、上海市場で最大57億米ドルのA株発行へ(07/06/20)
  • 不安定な中国株式市場、アジア経済に影響及ぼす可能性=渡辺財務官(07/06/01)
  • 不安定な中国株式市場、アジア経済に影響及ぼす可能性=渡辺財務官(07/06/01)
  • 香港長江グループ会長、中国株式市場バブルを懸念(07/05/20)
  • 上海・深セン株式市場=上伸、バブルへの懸念高まる(07/05/10)