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陳水扁・前台湾総統と家族(PATRICK LIN/AFP/Getty Images)

台湾、陳水扁前総統夫妻に無期懲役

 【大紀元日本9月12日】11日、台北地方法院(地裁)は陳水扁・前総統(58)に無期懲役および罰金2億台湾ドル(約5億5千万円)、公民権の終身剥奪の実刑を言い渡した。

 この一審判決は、機密費横領、職権乱用による蓄財、収賄、マネーロンダリング(資金洗浄)などの罪に問われた陳水扁被告に対するもので、夫人の呉淑珍被告(57)に対しても無期懲役、罰金3億台湾ドル(約8億2千500万円)、公民権の終身剥奪の実刑判決が下され、息子の陳致中被告および嫁の黄睿靚被告にもそれぞれ、2年6カ月と1年8カ月の実刑が言い渡された。その他10人の容疑者にも厳しい判決が下っている。陳被告の代わりに法庭に出席した秘書・江志銘は、判決結果は陳被告の予想内であるが、合議制裁判による違憲・違法の無効判決であるとして、控訴の意向を示した。

 昨年12月、台湾最高検察署が陳氏を起訴。総統府機密費の不正流用疑惑のために設けられた特別調査チームが、国務費、龍潭の土地売買、南港展覧館、マネーロンダリングの調査にあたった。今年5月には、前中央信用金庫副頭取・辜仲諒氏の献金疑惑、101ビル会長・陳敏薫氏の収賄疑惑で、陳被告夫妻は追訴されていた。

 また、側近の前総統府副秘書長・馬永成被告は、3つの罪で、20年の有期懲役、10年の公民権剥奪の実刑、前総統府弁公室主任・林徳訓被告は、16年の有期懲役、8年の公民権剥奪の実刑を言い渡された。5つの罪に問われた総統府会計兼出納係の陳鎮慧被告は刑を免がれた。

 出廷しなかった陳被告は公判前日に、検察側の起訴を全面否認し、犯した唯一の罪が「社会文化罪」であるとした答弁書を発表した。陳被告は、社会文化の角度から家族を管理しなかったことは罪になるであろうが、司法犯罪ではないとして、これまで検察側の起訴内容に対して無罪を主張してきた。

 台湾の総統経験者が無期懲役の判決を言い渡されたことは前代未聞。民進党の中で、「政治が介入している」との見方を持つ議員は、陳被告による10日以内の控訴を支持する姿勢を見せている。

(記者・林欣怡、翻訳編集・余靜)


 (09/09/12 21:02)  





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