【大紀元日本10月7日】
9月30日、イスラエルのテルアビブ地方裁判所は、テルアビブ大学に対して、昨年、学生が企画した絵画展を展示期間の途中で撤去したことは「 中国大使館からの圧力に屈して、表現の自由における権利を侵害するもの 」とテルアビブ大学に対する判決を下した。10月1日付けの「エルサレム・ポスト」紙オンラインと10月2日付けのユダヤ系メディアHaaretz.comが報道した。
展示は、世界17人の画家による25枚の絵画から構成され、 心身を養う中国伝統の修錬法である法輪功の美しさと、それとは対照的に 中国大陸での学習者に対する迫害、拷問を描写している。 もともと展示許可は、テルアビブ大学アジア学科の責任者であるヨアヴ・アリエル(Yoav Ariel)教授が、大学の管理者と共に出していた。構内中央図書館で2008年3月に約2週間展示の予定だったが、展示の2日後、撤去命令が下された。抗議の結果、さらに3日間だけの展示が許された。
企画した二人の学生、ヤニヴ・ニツァン(Yaniv Nitzan)さんとイテイ・タマズ(Itay Tamuz)さんは、大学と学生組合を提訴。 情報筋 によると、学生組合は法的な判決が下されるまで立場を表明しないという方針だったため、二人の原告は、展示に反対する立場にあると受け止め、被告に加えた。
原告は、中国に留学する学生のための奨学金、中国語を学習のための「儒教センター」、仏教・中国哲学に関する会議などの資金が、中国大使館から大学側に提供されていることを証明し、アリエル教授も大使館から展示閉鎖を求める連絡が入ったことを認めた。しかし、同教授は、 大学構内での政治的な行動や改宗行為は認められないため閉鎖したと主張していた。また、同教授は、中国に留学しているイスラエル人学生と絵画展を鑑賞した人から、展示を閉鎖するよう求められたとも陳述したが、その裏付けはなかった。
1年以上にわたる法廷での論争を経て、アミラム・ベンヤミニ(Amiram Benyamini)裁判官は、学生側の主張を全面的に認める判決を下し、残された1週間の展示の遂行と、原告の裁判費NIS45,000(イスラエル・シェケル)(約107万円)の支払いを命じた。「表現の自由を是認するようゆだねられている大学が、検閲に従事するとは考えもおよばないこと」と同裁判官は判決をしめくくった。
現在、大学側も中国大使館もコメントを控えている。判決の影響を受けなかった学生組合は、 判決が出た現在、学生との団結を表明し、学生を主体とした多様性・表現の自由を奨励するよう大学側に求めた。この意味で学生組合は、 同絵画展を新たに展示するために、 企画した学生をあらゆる面で支援して行く意向を示した。
(編集・鶴田)
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