THE EPOCH TIMES

<新型インフル>死者を先に出させるのは、チベット?新疆?

2009年11月16日 05時00分
 【大紀元日本11月16日】先月、共産党政権樹立60周年記念軍事パレードが終わった後、中国初の新型インフルエンザの死亡例が発生した。当局の発表を聞いた時、筆者は数ヶ月前の友人との論争を思い出した。

 数ヶ月前、新型インフルが台湾、香港で流行し死者を出した際、中国大陸では、人口が多く医療状況が遅れているにもかかわらず、 発生状況は軽かった。明らかに不自然な報告である。当局は 遅かれ早かれ、中国大陸の疫病発生状況を公表しなければならない。ただ、どの地域に死者を先に出させるかが問題である。この点について、友人と論争したことがある。

新疆に先に死者を出させるシナリオ(筆者の観点)

 新疆7・5事件が発生したばかりで、ウイグル族と漢民族間の対立が激化している。当局はウイグル人を丸め込むために、まず、新疆の新型疫病状況が深刻化し、死者も出たと公表して、ワクチンを送り込み、党中央と国務院に思いやりがあることを公示する。その後、中共の御用学者らは、ウイグル人が感謝で涙を流す文章を続々と発表し、中共の偉大さを中国国民に示す。

チベットに先に死者を出させるシナリオ(友人の観点)

 7・5事件が過ぎたばかりなので、新疆に先に死者を出させた場合、中共の「やらせ」が見え透いてしまう。昨年のチベット3・14事件はすでに一年半以上過ぎているから、新疆に比べるとわざとらしく見えない。先にチベットに死者を出して、次に、新疆に出したほうがより自然だと友人は見る。

 実際のところ、友人が見通した通り、チベットに初のインフルエンザの死者が発表され、その後、新疆にも死者が出た。友人の中共への洞察力には感服する。

 実は、当局が発表する前にも、たくさんの地域で新型インフルエンザの死者が出たことを筆者は知っていたが、中国国内の新聞やインターネットには関連報道がほとんど見当たらない。一部の地域では、死者こそ出ていないが、感染者は少なくない。中共建政記念日の期間中、台湾、香港で新型インフルエンザに関するニュースが話題になっていたにもかかわらず、中国国内は国運が日増しに高まる虚像の宣伝に自己陶酔しきっていた。

 山東大学の孫文広教授はネット上で「新型インフルエンザが深刻化している。軍事パレートは中止すべきだ」と呼びかけたが、中共は、己の行動がたとえ極悪非道とわかっていても、中止するはずがない。国の金を使い、国民の汗水で、 中共の威風を飾り立てる。情報統制を敷いているため、国内の疫病状況は海外に伝わらない。筆者が近年中共の衰退した様子を見て、北京がこれほど静かなはずがないと判断していた。やはり軍事パレートが終わったら、中共は新型インフルエンザの流行を始めて公表した。中共の邪悪な本性と卑しいやり方は従来通りであり、変わるはずがない。

 現在、新型インフルエンザが中国最大の政治項目となっている。疫病の発生状況を、まるで人間の意思で自由にコントロールできるかのように、どこで先に流行させ、どこに先に死者を出させ、どこの疫病状況を先に深刻化させるかを、すべて政治の需要に合わせて按配する。

 ただ、自然は中共の意思の通りに作用するわけがない。「もう一度SARSが来たら、中共は完全に滅びる」という、近年、海外で流行している言葉を思い出した。

(翻訳編集・張陽)


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