中国三峡ダムは大災難もたらす=現地政府関係者認める

2007年11月24日 10時41分
 【大紀元日本11月24日】中国の三峡地区政府関係者らは9月の会議で、三峡ダム建設による環境問題の報告を発表し、三峡環境問題は「大災難」をもたらすことを初めて認めた。これに対して、三峡ダム建設委員会は報告内容を否定した。英紙「テレグラフ」によると、三峡ダム建設に対して、地方および中央上層部において、意見は大きく分かれており、北京当局はこのほど、ようやく三峡環境問題への「救助計画」を提出する承諾をしたという。

 報告では、「有効的な防御措置を施さなければ、このダム建設は大災難をもたらす」と結論付けた。報告の中で、ダム建設がなければ、二酸化炭素の排出量は100万トン減少の可能性について言及した。

 大掛かりの三峡ダム建設はこれまでに国際社会で論争を巻き起こし、最初から国内外の環境保護活動家の激しい反対の中で工事を始めた。すでに130億人民元(約2千億円)が費やされ、140万人が強制的に立ち退きされた。しかし、それよりも、三峡ダムが完成する前後に、ダムに亀裂が生じ、地滑り、予測外の高水位などの問題がすでに発生している。実際、少し前に、地滑りにより、道路および鉄道が土砂に覆われ、3人の作業員が死亡した事故があった。

 また、貯水池の東側にある巴東地区でも地滑り事故が発生し、この事故で上海から成都までの鉄道の一部のトンネル工事に災害をもたらし、作業員1人が即死し、2人は廃墟に埋もれて未だに遺体は見つかっていない。

 山坂に建築された貯水池の水圧による地滑り事故が頻発している。山坂の基地が不安定なため、貯水池の堤防が最大の脅威になっている。地元政府関係者はすでに9月の会議で、91箇所の貯水池堤防が決壊したことを発表している。

 これに対して、ダム建設委員会は地元政府関係者の報告内容に反論し、「外国メディアの誇張報道」と非難した。また、幾つかの単独報告書の中で、環境問題は推定したものより軽いと強調した。

 報道によると、三峡ダム建設委員会は、最終的結論を中央政府へ直接提出することにしたという。何故なら、三峡ダム建設の最後の項目が完成し、ダムの水位が来年に176メートルにまで延ばしたときに、責任を逃れるためであるという。

 北京当局は環境「救助計画」を打ち出しても、ダムの貯水池の堤防における地滑り事故が頻発し、世界最大の水利建設は依然として最大の脅威に直面しているおり、三峡ダムに対する信頼は大きく揺らいでいる。

 
(記者・時暁琳、翻訳/編集・余靜)


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