THE EPOCH TIMES

軍艦船で釣りを楽しむ政府幹部、深刻化する公費流用問題

2012年02月22日 08時19分
 【大紀元日本2月22日】軍艦船で釣りをしたとされる政府高級幹部はミニブログ・微博で暴露され、たちまち市民の批判の的となり、政府機関は事実無根と火消しに躍起する事態となった。

 今回暴露されたのは中国国家体育総局長の劉鵬氏。19日、IDが「海南南海釣客」のブロガーは自身の微博で「数日前、国家体育総局の劉局長と(海南島にある)西沙諸島で観光し、釣りを楽しんだ。行きは軍艦船で、帰りは軍用機だった」とつぶやき、「軍艦船と軍用機は軍が用意したものだ」と後ほど補足した。

 同時にアップされた写真では、当時乗用した軍艦船と軍用機や、釣れた魚が写っており、そして同行者と見られる年配者との記念写真もあった。国会体育総局の公式サイトを調べたところ、記念写真にある年配者は同局の劉鵬局長と確認されたという。

 また、海南南海網19日の報道によると、劉鵬局長は西沙諸島を視察し、駐屯軍に図書や音響などを寄贈したという。劉局長が西沙諸島に出向いたのは事実のようだ。

 このつぶやきはたちまち微博上で話題となり、ユーザらによる揶揄の書き込みが次々に掲載された。中に重慶市の王立軍前公安局長が解任した際、「休暇式療養」との政府の発表をもじって、「今回は視察式釣りなのか」と皮肉った。また、「幹部の公私混同は車だけと思ったら、軍艦船や軍用機まで進化したとは知らなかった」などの批判が見られた。

 書き込みと写真は同日の午後にすでに削除され、同ブロガーは「西沙諸島で釣りをするとき、暴風に遭い、駐屯兵に救助された。そのとき同島を視察した劉局長と偶然に会い、記念写真を撮影した。前回の書き込みは真実ではない。劉局長にお詫びする」と釈明の言葉を書き込んだ。

 同ブロガーの釈明に対し、ネットユーザらは「西沙諸島は軍事要衝として一般開放されておらず、許可書がなければ、立ち入り禁止となっているはず。どういう名目で上陸したのか説明しろ」と反論している。

 渦中の国家体育総局も火消しに躍起した。同局の公式サイトは19日、劉局長が西沙諸島に出向いたのは駐屯兵に図書と体育機材を寄贈するためだとの声明を出した。

 フランスの国営ラジオRFIは今回の事件で、「三公経費」(海外出張費、公用車経費、接待費)の流用問題の深刻さが浮き彫りにされたと指摘し、軍の腐敗はメディアに監視されにくいため、気づかれにくいと述べた。2011年、中国国務院は政府機関に対して、「三公経費」の詳細を公開するようと求めたばかりだった。

 (翻訳編集:高遠)


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