大紀元時報

日本の「ラーメン」とは?歴史や種類、美味しい食べ方や人気店まで徹底解説

2020年04月12日 04時19分
Ikumi_Watanabe
Ikumi_Watanabe

日本人はもちろん、訪日観光客にも大人気のラーメン!日本を旅行中に一度はラーメンを食べようと計画している人も多いのではないでしょうか?この記事ではラーメンに関する知識を総まとめ!これを読めば自分好みのラーメンも見つけやすくなるはずですよ。


ラーメンとは

日本にはラーメンの他にも、うどん、そばをはじめとしてさまざまな麺類が存在します。その中でラーメン(中華めん)と定義されるポイントは、麺を製造するときに「かん水(アルカリ塩水溶液)」を使用しているかどうか。ラーメンの中には「かん水」を使用していないものもありますが、それらは定義上はラーメンにはあたりません。
しかしラーメンと一口に言っても、スープ、麺、トッピングなど、その味わいは千差万別!最近では肉や魚を使わないヴィーガンラーメンも登場しているんですよ!


ルーツは中華料理?!ラーメンの歴史

ラーメンの始まりには諸説ありますが、中国の麺料理と日本の食文化が融合して完成したようです。ただし、中国の麺料理と日本のラーメンとの大きな違いは麺に入れる「かん水」の量。日本のラーメンのほうが量が多く、これにより独特の麺のコシが生まれました。
そして、日本初のラーメン店「来々軒」が浅草に誕生したのは1910年。豚骨に鶏ガラを加えた醤油ラーメンで、刻みネギやチャーシュー、メンマも入っていたそうなので、現在のラーメンの形がほぼ出来上がっていますね。
さらに、その13年後に起きた関東大震災により屋台が増え、東京のラーメン店が全国各地に散らばっていきました。


ラーメンの作り方

ラーメンを一口食べたときに私たちを魅了するあのスープは、どのように作られるか知っていますか?実はラーメンのスープは、濃厚な「タレ」と、野菜、肉、魚介などを長時間煮て作る「出汁」を合わせることで完成します。「タレ」と「出汁」は使う素材によって何種類もあり、その2つを組み合わせることでバラエティ豊かなラーメンのスープとなります。
そのスープの中に入れるのは、ゆで上がってしっかりと「湯切り」された麺。「湯切り」をしないとゆで汁でスープが薄まったり、麺を作る際に付く打ち粉がしっかり落ちなかったりするので、せっかくのラーメンの味を損ねてしまいます。
テボと呼ばれる深い筒のような形をしたザルに麺を入れて、上から振り下ろすように「湯切り」する姿を見たことがある方もいるのでは?「湯切り」はただのパフォーマンスではなく、美味しいラーメンを作るために必要な技の一つなのです。


自分の好みを見つけよう!ラーメンの種類と選び方。スープの決め手はタレと出汁

では、自分好みのラーメンを見つけるための重要ポイント「スープ」についてご説明しましょう。
ラーメンはタレと出汁を合わせてスープを作るため、同じタレでも出汁によって全く異なるものになります。それぞれのタレや出汁の特徴を知れば、行きたいお店を絞りやすくなりますよ!


【タレ】醤油

あっさりとしたスープとコクのある後味が人気の醤油ラーメン。くどすぎるスープは苦手、という方にもおすすめの味です。その醤油ラーメンのもととなるタレは、チャーシューの旨味が溶けこんだ煮汁へ、醤油、酒、ニンニク、生姜、香辛料などを加えてさらに煮こむのが一般的な作り方。
あっさりしている分、ラードや、タイやベトナム料理で使うニョクマム、ナムプラーなどの魚醤を加えるといった、お店独自の工夫が光るタレでもあります。


【タレ】塩

シンプルな味わいだからこそ、出汁の旨味や麺の味をダイレクトに感じられる塩ラーメン。素材の味がそのまま反映されるため、作るのが最も難しいともいわれています。
塩だれは一般的に、みりんやお酒、醤油などに塩を溶かして、調味料や砂糖を加えて作られます。定番の具をのせて塩ラーメンとして楽しむだけでなく、海鮮系のスープや具、鶏出汁を使った「鶏白湯」スープともよく合いますよ。


【タレ】味噌

濃い目の味付けが好きな方におすすめなのが味噌ダレ。お店によっては少し辛みのあるラーメンもあります。強い味噌の風味にも負けないこってりとした味のスープを合わせることで、味噌とスープ両方の旨味が引き立ちます。とはいえ、味噌の中の大豆たんぱく質がスープの油を吸収してくれるので、脂っぽさはそれほどありませんよ。
味噌は主原料や製法の違いによって、日本各地にその土地ならではの味わいの味噌が存在します。無数にある味噌の中からどの味噌を選んでブレンドするかが、お店の味を決めるポイントとなります。


【出汁】魚介

使われる魚の種類が変わるだけで、全く味わいの異なるスープになるのも魚介出汁の面白いところ。鰹、マグロ、イワシ、サバ、鮭といった魚からとられるものや、昆布、海老、貝から出汁をとることもあります。
どのタレとも合いますが、魚介出汁の風味を楽しむなら醤油ダレか塩ダレに合わせたものがおすすめ。濃厚な煮干し出汁が名物のお店もありますが、もし魚の強い香りが苦手なら、鰹出汁からチャレンジしてみましょう。一口飲むごとにコクのある美味しさを味わえますよ。

※鰹節…燻して水分を蒸発させ、鰹の濃い旨味を味わえる食品。薄く削って湯で煮出すと出汁が出る。
※煮干し…小魚を煮て乾燥させたもので、湯で煮出すと出汁が出る。


【出汁】鶏骨

旨味の成分であるグルタミン酸が多い鶏骨。豚骨よりもコラーゲンが少ないので、煮込んでも白濁しない澄んだスープになります。近年よく見かける「鶏白湯」は鶏骨をさらに時間をかけて煮込むことで脂がスープに溶け込んで白濁したもので、よりまろやかな味わいになりますよ。
鶏骨からとられた出汁はあっさりしているので、塩ダレとの相性も抜群です。


【出汁】豚骨

「豚骨ラーメン」といえば、こってりとした味わいの白濁したスープを思い浮かべる人も多いはず。あの白濁したスープも鶏白湯同様に長時間煮込むことで完成します。鶏白湯よりも濃厚な味わいの豚骨出汁は、醤油や味噌ダレと合わせても豚骨の風味が消えることなく感じられますよ。


【出汁】香味野菜

最近ではヴィーガンラーメンに使われることもある香味野菜の出汁。香味野菜とは、甘みを出すために使われる、玉ねぎ・長ねぎ・人参・きゃべつ・ジャガイモ・りんご、肉の臭みを取ることのできる生姜・にんにくなどを指します。砂糖を使わずに自然な甘みを出すことができる出汁です。


通はこだわる!ラーメンの印象を左右する麺の種類

ラーメンの美味しさを決めるのは、スープだけではありません!麺の太さ、硬さ、ちぢれ方によって、そのスープの魅力を十分に発揮できるかどうかが決まります。
例えば細いストレート麺はスープとよく絡むので、塩ラーメンなどあっさりとしたスープの美味しさを感じるのにぴったり。味付けの濃いものや脂を浮かせたこってりスープなら、太めの弾力のある麺を合わせれば麺がスープに負けることなく両方の美味しさを感じることができます。


ラーメンのトッピング・調味料を知る!

【定番トッピング】
・チャーシュー
脂の多い豚バラ肉を醤油などで煮込んだチャーシューは、やはり人気のトッピング。店によって厚みややわらかさもさまざまです。

・メンマ
麻筍(マチク)と呼ばれるタケノコを塩漬けにして発酵させたもので、シャキシャキとした歯ごたえと、濃い味が魅力です。

・味玉
ゆで卵を醤油ベースのたれに漬けて味を染み込ませたものです。中がとろりと半熟になっている場合が多いので、スープの中で割る際には黄身が全て流れ出ないように気を付けましょう。

【さまざまなトッピング】
刻んだ長ネギ・海苔・コーン・紅しょうが
コーンは味噌ラーメンに加えることが多く、甘みが味噌の風味を引き立てます。紅しょうがや高菜は豚骨ラーメンに入っていることが多いトッピングです。

【ラーメンと相性の良い調味料】
胡椒・酢・ごま・ニンニク・すだち・バターなど


知っておきたい調理法!基本的なラーメンとの違い・さまざまなバリエーションを知る

つけ麺、冷やしラーメン、冷やし中華、油そば・まぜそば、台湾ラーメン、ワンタンメン、広東麺…。これらはラーメンと似ているものの、通常のラーメンとは異なります。ラーメンとの違いをご説明しましょう。
まず、つけ麺は温かいスープに麺をつけるもの。冷やしラーメンは麺もスープも冷たいもので、冷やし中華と名前が似ていますが味付けが全く異なります。
油そば・まぜそばは具材や使われる油に少しの違いはあるものの、とても似ています。どちらもスープはとても少なく、麺にタレや油を絡めて食べます。
台湾ラーメンは辛みたっぷりのラーメン。広東麺はとろみのあるスープの麺。そしてワンタンメンは小麦粉で作った薄い皮にひき肉の餡を入れたワンタンが入っているラーメンです。

まぜそば


中華そばとラーメンの違い

呼び方の違いはあるものの、この二つは同じものです。店舗によってメニューや店名が中華そばとなっていることもありますが、注文すればちゃんとラーメンが出てきますよ。

 

ラーメンとタンメン、ちゃんぽんの違い

 

タンメンとは塩味のスープに野菜を加えたもの。野菜がたっぷり入ったラーメンと考えてもいいでしょう。一方、ちゃんぽんとは長崎県発祥の麺で、もやし、キャベツ、キクラゲといった野菜や、イカ、エビなどの魚介類、豚肉、かまぼこなどを豚骨と鶏ガラのスープで麺と一緒に煮込んだ料理です。ラーメンは麺とスープを別々に調理するので、その点が異なりますね。

ちゃんぽん


冷やし中華と冷やしラーメンの違い

冷やしラーメンがラーメンを冷やしたものであるのに対して、冷やし中華に使われるタレに入っているのは主に醤油、砂糖、ごま油、そしてお酢。酸味があってさっぱりした味わいなので、暑い夏を乗り切るためのメニューとして人気です。ゆでた麺の上には細切りしたキュウリ、卵、ハムなどをのせ、タレをかけて食べます。

冷やし中華


お土産にもピッタリ!進化するカップラーメン・袋麺

軽くてお土産にしやすく、しかも簡単に日本で食べたラーメンの味が再現できるカップラーメンや袋麺。カップラーメンとは、カップに麺、スープ、具が入っていてお湯を注いで完成するもの。袋麺とは、袋にスープと麺が入っていて、鍋の中のお湯にそれらを入れて調理するものです。
カップラーメンのほうが手軽ですが、袋麺の魅力は自分で好みの具をトッピングできる点。ハムや卵、コーンなどをのせたり、途中まで食べたらバターを落として味を変えたりと、自分だけのラーメンを作れる楽しみがあります。
即席とはいえ、本格的なスープが味わえるものや、生麺に近い食感のものまで、スーパーやコンビニでさまざまな種類を購入することができますよ。


知っておきたいラーメンの地域性・ご当地ラーメンをチェック

日本には、その土地ならではの「ご当地ラーメン」が存在します。少し例を挙げると、北海道には味噌味の「札幌ラーメン」、東京には醤油スープに刻んだ玉ねぎをトッピングする「八王子ラーメン」、九州には豚骨スープで有名な「博多ラーメン」など。
日本各地を旅しながら美味しいラーメンを食べ歩く、というのも面白そうですよね!自分がこれから旅行する地域にどんなご当地ラーメンがあるか、過去の記事でチェックしてみてください。

札幌ラーメン

八王子ラーメン


ラーメン店を訪れる時に知っておきたいこと

ラーメン店は狭いことが多く、基本的にカウンター席となります。
券売機がある場合には、食べたいラーメンや追加のトッピングなどの券を買って店員へ渡しましょう。
券売機には商品名しか書かれていないことも多いので、お店で食べたいメニューがある場合には、あらかじめネットで調べて写真などを用意しておけばスムーズに教えてもらえますよ。
【ラーメン店を検索するときに知っておきたい用語】
・Wスープ…豚骨や鶏ガラといった肉系素材スープと鰹節などの魚介系素材スープをラーメン丼に注ぐタイミングで合わせる製法のこと。
・家系(いえけい)ラーメン…横浜の「吉村家」というラーメン店の弟子たちによって作られるラーメンのこと。濃厚な豚骨スープと醤油スープを合わせたスープが特徴。


ラーメンの美味しい食べ方

ラーメン店のカウンターには、胡椒やお酢などいくつかの調味料が置いてある場合もあります。しかし、最初から味を足していくと、店主の工夫を感じることができません。麺やスープをまずはそのまま楽しんで、その後で自分の好みの味に調整するようにしましょう。


訪れるべきラーメンスポット

日本各地に点在する人気ラーメン店を全て巡るのは大変ですが、そんな各地の人気店を集めたスポットならお手軽に名店の味を食べ比べることができます。
たとえば、「新横浜ラーメン博物館」、福岡の「ラーメンスタジアム」、「札幌ら~めん共和国」、「東京ラーメン国技館 舞」などでは、何店舗もの有名なラーメンが食べ比べられる、ラーメン好きにはたまらないテーマパークです。


人気のラーメン店をご紹介

東京都内のアクセスしやすい場所にある人気店を3つご紹介します。


東京で人気のラーメン店「AFURI」

ミシュランガイドにも掲載された人気店で、まるでカフェのようなおしゃれな雰囲気の中、素材にこだわったラーメンが味わえます。こちらの看板メニュー「柚子塩らーめん(1,080円(税込))」は、透き通ったスープの深いコクと柚子の爽やかな香りが楽しめる一杯。全粒粉とライ麦を混ぜた麺からはほのかに小麦の香りがして、優しい味のスープとよく合います。
また、こちらのラーメンには鶏と香味野菜の旨味を閉じ込めた「鶏油(ちーゆ)」という油を足して、スープにコクとまろやかさを加えており、この油は好みによって通常量の「淡麗」か多めの「まろ味」のどちらかを選択できますよ。


話題の激辛ラーメン「蒙古タンメン中本」

辛いものが好き!という方はこちらの「蒙古タンメン中本」に挑戦してみてはいかがでしょうか?メニューには辛さが10段階で表示されていて、ホームページには「初めてのお客様はご注意ください」とまで書かれています。
辛いものは好きだけど激辛は苦手という方は「味噌タンメン(800円)」や「蒙古タンメン(820円)」から挑戦しましょう。
ちなみにコンビニチェーン「セブン-イレブン」では、この「蒙古タンメン中本」の味を再現したカップ麺も販売されています。店舗で食べて、気に入ったらお土産にもできます。


豚骨ラーメンが人気「一蘭」

席ごとに隣との仕切りがある店内がユニークな「一蘭」は、「天然とんこつラーメン」で有名なお店です。席に着いたら、ラーメンの味を細かくオーダーできる紙に記入します。初めて「一蘭」を食べるなら、おすすめは「味の濃さ」と「こってり度」は基本にして、麺の硬さは「超かた」か「かた」にしましょう。「赤い秘伝のたれ」は辛みを足したい人向けの唐辛子ベースのたれです。「基本」でも辛みはあるので、苦手な方は「なし」にしても美味しく食べられますよ。
※店舗によって、890円(税込)、930円(税込)、980円(税込)と価格が異なる。

いかがでしたか?日本のソウルフードともいえるラーメンは、日本を旅行中にぜひ食べてみてほしいメニュー。この記事を参考に自分の好みに合ったお店を探して、最高の一杯を味わってくださいね!

※本記事の情報は執筆時または公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

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