【大紀元日本3月19日】麻酔学の月間専門誌『麻酔学ニュース』(Anesthesiology News) の掲載記事によると、マサチューセッツ州の有名麻酔医であるScott S. Reuben氏はこれまでの13年間、21の論文と臨床試験のデータを捏造した疑いをもたれたという。同氏の研究成果が医学界で広く採用されているだけに、麻酔学界に大きな衝撃を与えた。
マサチューセッツ州のベイステイト医療センターに勤務する同氏はこれまで、術後の痛みを軽減し、早い回復を促すために複数の鎮痛剤を使用する多面的鎮痛治療(multimodal analgesia)に関して、数十本の論文を発表してきた。昨年5月、同センターは研究報告に関する定例審査の中で、同氏が発表する予定の研究結果が内部の審査機構を経ていないことが分かった。これをきっかけに、同氏がこの13年間に発表した21の論文を調査したところ、一部または全部のデータが捏造されたものであると判明した。
調査によると、多くのデータは臨床試験を実施されておらず、患者さえいなかったという。医療センターの調査結果を受け、幾つかの医学雑誌は同氏の論文を掲載しないことを決めたという。
麻酔専門誌『麻酔と鎮痛』の編集者は、「これは麻酔分野での最大の捏造事件。彼の研究成果が多くの医師によって広範囲に使用されたため、事件の影響は計り知れない」とコメントした。また、常に注目されている痛みという研究分野で、なぜ捏造が13年も続いているのに、発覚しなかったのかと同州総合病院の麻酔科専門家は首をかしげている。
同氏の一部の論文に世界最大手の製薬会社ファイザーの鎮痛剤も言及されているため、ファイザー側はこれらの鎮痛剤に関する研究に参加していないと関与を否定した。
(翻訳・編集/高遠)
(09/03/19 07:27)
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