 | | 大学のキャンパス内に設置された孔子像(ネット写真) |
孔子学院:中国共産党の海外宣伝窓口
【大紀元日本10月11日】2004年以降、中国政府が巨大な財力や人力をかけて、世界的規模で「孔子学院」を設立している。孔子学院は「漢語橋(中国語国際啓蒙)プロジェクト」の一環で、国家対外漢語教学指導小組弁公室(国家漢弁)という部署が担当する。海外の大学や現地教育機関と提携して運営され、講師は中国から派遣される。現地の中国語学習者を対象とし、文化交流、フォーラム、シンポジウムが開催され、中国語の授業の教材提供や奨学金の支給は国家漢弁が協力・支援する。
中国政府は、中国文化の推進のため、孔子学院を中国と世界の間の架け橋にすると宣伝している。中国教育部の報告によると、現時点で既に世界83カ国、268地域以上に開設され、しかも毎月5〜6校のぺースで増やしている。日本では北海道、東京、愛知、京都、大阪、神戸、金沢、広島、岡山、大分など各地ですでに開設もしくは開設予定が決まっている。
「共産主義学院」
孔子学院が海外に進出するこの勢いを、中国教育部のある幹部が7月に発表した「成果報告」では、「中国のソフト・パワーの重要象徴」と述べている。
9月24日、北京で開かれた「孔子誕生2560周年記念国際学術フォーラム」で、中共中央政治局委員、政治協商会主席・贾慶林氏が出席、「その精華を継承、その糟粕(かす)を取り除き、儒学を社会主義文化の推進に役立たせよう」と孔子に対する宣伝方針を述べていた。
今年4月、中央政治局委員で宣伝担当の李長春氏は、孔子学院を「中国対外宣伝構造の重要部分」とし、中共対外宣伝工作における役割を定義している。
孔子学院高層部理事会の規定には、「中共の世界戦略の一環と位置づける」と明示されているが、対外的には「中国と中国文化の教育を通じて、世界各国との相互理解と友好関係を促進し、継続的な世界平和と相互発展への貢献を目的とする」と謳われている。
孔子ブランドで国外制覇を狙い、孔子学院を海外進出させる真意について、各国の学者も注目している。ハーバード大学で中国語教育を担当している馮勝利教授は、孔子学院でなく「共産主義学院」と呼ぶほうが適切だと指摘している。
米国在住の中国歴史学者・余英時教授によると、「孔子学院は文化目的なものではなく、政治目的だ。カナダのある孔子学院は、調査の結果、中国共産党の情報収集機関であることが判明した」
「孔子学院は儒教を教えるところでも中国語を教える学校でもなく、中国共産党のイデオロギー機関」という声が高い。スウェーデン国会議員、欧州委員会政治事務委員会主席・リントフラド氏は、孔子学院は中国当局の海外での工作機関だと指摘した。台湾華僑委員会は中国共産党が教育や文化の舞台を利用して、「中共的な観点」を普及させようとしていると批判している。
日本では、これまで、外務省や防衛省、自衛隊などの政府組織内に中国の浸透工作の痕跡があったが、日本各地の孔子学院が中国共産党の情報収集に利用されるのではないかという懸念も高まっている。
(翻訳編集・楊J)
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