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(写真=希望の声ラジオ局)

遺伝子組み換えイネの認可、学者が危険性を指摘=中国

 【大紀元日本2月11日】昨年11月、中国農業部はコメとトウモロコシの遺伝子組み替え品種に対し、安全証書を発行した。政府が国民の主食となるコメの遺伝子組み換えを承認し、栽培の商業化を図るのは世界で初めて。食糧の需要が増加する中、害虫・除草剤の耐性を持つコメの商業化で、長期的な食糧の安定確保を図るためと専門家はみている。それに対して中南大学の孫錫良副教授は、政府の決断が「不透明で利益主義」と非難し、国民の健康への影響を全く考慮していないと指摘している。

 孫助教授は、「諸外国の場合、遺伝子組み換え作物は議会での承認を得る必要があるが、中国では国務院だけがこれに関する条例を規定し、この議題についての公開討論が行われたことはない。国務院は、政策決定の過程において全くオープンではなかった」と述べ、遺伝子組み換え作物の人体に対する影響を懸念すると述べた。

 孫助教授によると、中国の遺伝子組み換え作物に関する専門家は、ほとんどが「賛成派」だという。なぜなら、その裏には研究者や企業の利権が絡んでいるからだ。10年以上前から中国政府は遺伝子組み換え作物の開発に力を入れており、その研究費は莫大な額に上る。国家農業遺伝子組み換え作物安全委員会のメンバーのほとんどは、特許を保有していたり、バイオ企業を経営しており、商業化が進めば莫大な利益を生むことは必至だ。遺伝子組み換えイネについての決定はごく少人数で行われており、その危険性についてメディアが全く報道していないことも不安が残る。

 環境保護部生物多様性研究室の主席専門家・薛達元氏は、遺伝子組み換えの大豆、トウモロコシ、綿花はすでに諸外国で商業化されているものの、主要食糧であるイネについては、各国とも慎重だという。遺伝子組み換えイネの導入は世界でも中国だけであり、十数億人の食が危険に晒されるのではないかとの不安を訴えるネットユーザーの間で、抗議の署名活動が行われている。

(翻訳編集・坂本)


 (10/02/11 08:09)  





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