フランス大統領選、社会党史上初女性候補=ロワイヤル氏

2006年11月21日 08時51分
 【大紀元日本11月21日】来年4月の仏大統領選の公認候補に、左派の主要政党・社会党は11月17日、セゴレーヌ・ロワイヤル(53)氏が選出されたことを明らかにした。党内で行われた候補選出の中で、対抗相手のストラウス・カーン氏およびファビス氏より予想以上の得票数であったという。ロワイヤル氏は仏主要政党において史上初の女性大統領候補者となり、仏初の女性大統領の可能性も出てきた。

 *ロワイヤル氏の支持基盤

 国会議員であるロワイヤル氏は昨年11月に2007年の大統領選に出馬する意向を示してから、彼女に対する非難は党外からではなく、党内のベテラン議員であった。ロワイヤル氏はこれまでに環境大臣、学校教育の担当大臣、就業・家庭・児童担当大臣を務め、最高のポストはポワトゥ=シャトラン地域圏議会議長(数省を含む)だった。このことから、一部の関係者は、ロワイヤル氏は国際問題および国政全体的統治において経験不足であることから、経済やUE国防等の重要問題政策は不明であると見ており、また、女権主義や見かけ倒しであると非難の声も出ているという。これに対して、ロワイヤル氏は記者に対して、人々が何を求めているのかを把握していると明らかにし、十分に自信のある姿勢を見せた。

 子ども4人を持つ母親のロワイヤル氏は、かつて家庭・児童担当大臣を務めた時に、子どもたちが悪い影響を受けないように、伝統を守り、家庭および児童の権益の守るイメージを作り上げた。さらに、ポワトゥ=シャトラン地域圏において、若者の就職機会を増やし、男女賃金平等、身体障害者の福祉、省エネルギー製品の提唱、学校の無料給食などに尽力した。また、ロワイヤル氏は、社会党の理念にこだわらず、民衆の声を聞き入れることをアピールした。

 仏リベレーシオン紙の世論調査によると、ロワイヤル氏について、調査を受けた対象の76%は思いやりがあると示し、51%は民衆と接しやすい結果であったという。また、一部のメディアはロワイヤル氏について、女性のやり方で強硬措置を取るとみており、ニュー・オブザーバー誌の主筆・バサン氏は、「優しい顔をするしっかりした女性戦士」と評した。

 また、社会党の新党員および革新を望む7万人あまりの党員は基本的にロワイヤル氏を支持しているという。

 *ロワイヤル氏、選挙勝利獲得後の論評

 一方、ロワイヤル氏の最大競争相手である与党・人民運動連盟(UMP)党首で、現政府内閣のナンバー2、ニコラス・サルコジ内相は、ロワイヤル氏についてこれまでの社会党党員と異なる考えを持つ人と評した。

 
取材に応じるステファン・ラ・フォール氏(大紀元/張子純)

社会党のトップでロワイヤルのパートナーでもあるステファン・ラ・フォール氏は記者の取材に対して、「今回の候補者選出によって、社会党は政治および民主において成熟したことと言える。これからは党内のすべて力を集結し、2007年の大統領選挙を勝取ることを目指すのがもっとも重要である」と語り、すでに党員たちから協力の約束を受けており、ロワイヤル氏に対して強い応援ができていると意気込みを見せた。

 ロワイヤル氏はこれまでに、イラン核問題について、米国より強硬な観点を発表し、シラク政府の外交政策は人権問題を無視していると非難した。また、大統領公認候補者に選出された後の演説では、仏人民へ自由、平等、博愛を堅持するようにと呼びかけた。人々はロワイヤル氏に対して、メルケル独首相、ペロシ米下院議長、特にカナダのハーバー首相のように人権問題において、強い姿勢で中国共産党(中共)へ圧力をかけることを期待している。

 社会党は今回の候補者選出において、何度も立候補の公開弁論会を開き、のち党員による投票で大統領候補者を選出したことは、社会党の歴史および仏の歴史において史上初のやり方でありこのこともに言及せざるを得ない。フォール氏は、「これは社会党内部の民主化における重要な一里塚であり、この選択は党員の投票によるもので、今回の大統領選は仏の歴史においても画期的になるであろう」と語った。

 
(記者・章楽)


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