ブッシュ米大統領は、今月23日の一般教書演説で、エタノールの使用を大幅に増やすよう求めるほか、従来の方針を転換した新たな温暖化政策を発表するとみられている。ホワイトハウスに近い複数の関係者が16日、明らかにした。
ブッシュ大統領は昨年の一般教書演説で、米国は中東からの原油輸入に依存していると指摘。今年は主要エネルギー政策に言及する見通し。
ブッシュ政権と議会が共に「エネルギー安全保障」を重要視するようになり、原油輸入への依存を減らす目的でエタノールなど米国内で供給可能な代替燃料に注目が集まっている。
関係筋が匿名を条件にロイターに語ったところによると、ブッシュ大統領は今年の一般教書演説で、国内産エタノールの一段の活用を求める方針。
ホワイトハウス当局者の説明を受けたある関係筋は、ブッシュ大統領が、2030年までに米国のガソリン供給に年間600億ガロン(2270億リットル)以上のエタノールを加えるよう提唱する可能性がある、と語った。
現行の法律では2012年までに75億ガロン(284億リットル)のエタノール使用が求められているが、これを大きく上回ることになる。
同筋は匿名を条件に「大きな数字となるだろう。2030年までに600億(ガロン)以上となる見込みだ」と語った。
ホワイトハウス報道官は、一般教書演説の内容についてコメントを控えた。
ホワイトハウスは16日、ブッシュ大統領が一般教書演説で温暖化政策に言及することを確認したが、大統領は温室効果ガスの削減目標に対する反対姿勢を変えていないとした。
一部の業界関係者およびメディアの間では、温室効果ガスの削減目標を設定することに数年にわたって反対してきた大統領が、一転してこれに合意するとの観測が浮上している。一方、ホワイトハウスはこれを否定。
14日付の英オブザーバー紙は、ブッシュ大統領が一般教書演説でこれまでの方針を転換した新たな温暖化政策を発表する準備を進めている、とする匿名の英政府高官の話を報じた。
ホワイトハウスは、一般教書演説の発表直前に内容を変更することでも知られている。
[ワシントン 16日 ロイター]
(07/01/17 15:20)
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