【大紀元日本8月25日】五輪出場の中国体操選手の「年齢水増し」問題の調査について、国際オリンピック委員会のロゲ会長は8月24日、調査により問題がないと公表、疑惑を示す証拠資料に関する説明がなかった。専門家は調査の信憑性に疑問を呈している。
IOCは8月22日、北京五輪の体操女子段違い平行棒で金メダルを獲得した中国の何可欣選手が、出場資格を満たす年齢に達していたかどうかについて、国際体操連盟(FIG)に再調査を行うよう要請したことを明らかにした。
競技開催年の年末までに16歳に達しない選手の五輪参加は認められていない。
ロゲ会長は24日、FIGが(中国側が提供した)選手の資料、たとえば戸籍謄本、学校の入学記録などを検視し、OKとの初歩的な調査結論を出したと説明、資料は中国語であるため、FIGはさらに十分にこれらの資料を研究した後、IOCに調査報告書を提出する、と述べた。
それについて、専門家は、FIGに資料を提出した中国体操協会は独立の非政府機構ではない上、事実上中国当局にコントロールされていると指摘、資料の信憑性に強い疑問を示し、年齢の水増しを証明できる中国当局のスポーツ機構の公式サイトでのかつての公表情報について、IOC、FIG、中国当局からの説明がないことに懸念を示した。
大紀元の独自調査で発見した「中国国家体育総局体操中心」の公表資料により、上記の何選手のほか、段違い平行棒と個人総合で2個の銅メダルを獲得した楊伊琳選手の年齢も水増しされたことが判明。
この資料の名称は「2006年全国体操運動員上報注冊表」。作成時期は2006年2月、中国の数百人の体操選手の年齢や、出生地などのデーターを収めている。それに基づく2人の実年齢は14歳であり、中国当局が公表した16歳ではない。資料は中国体育委員会の公式サイト(http://www.sport.gov.cn)からすでに削除されているが、中国国内の「百度」検索エンジン(http://www.baidu.com/)から「2006年全国体操運動員上報注冊表」とのキーワードで検索すると、その保存版を発見できた(8月24日付けでまだ削除されていない)。
その資料の811行目には楊伊琳選手、1040行目には何可欣選手の個人データを記録、誕生日についてそれぞれ1993年8月26日と1994年1月1日と記している。それにより両選手の実年齢はいずれも五輪規定の16歳に満たしていない。同じ検索方法で発見した2005年作成の同表も同様の記載であり、2007年の同表では彼女たちの誕生の年が1992年に変わってしまった。 | | 2006年全国体操運動員上報注冊表の関連記載(大紀元) |
「新華ネット」は昨年の11月3日、「第6回城運会十大新星」と題する報道で、当時の何可欣選手の年齢は13歳と伝えた。この報道はいますでに削除されている。
「中国日報」は今年5月23日、「14歳の新星が代表チーム入り」と題する報道で、何可欣選手を紹介した。
AP通信や、ニューヨーク・タイムズ紙などの外国メディアは中国官製のメディアとサイトのこれらの過去の関連報道や、パソコン専門家が獲得したネット掲載情報などを引用、何選手のほか江ト源選手にも年齢詐称の疑惑があると指摘している。
中国当局はそれについて、「過去の報道が誤っていた」と回答、年齢詐称の疑惑を否定している。
体操競技の場合、幼い選手は体が軽く柔軟性が優れるため、技術の習得に適している。また、恐怖心が少なく、難度が高い技術を身に付けるのが容易ともいわれている。
中国国内のスポーツ関係者によると、中国ではこの種の年齢詐称は体操競技に留まらず、他の種目にもよくあること、と証言している。
今回のIOCの調査結論は、疑惑を払拭できていないとの見方が根強い。
(記者・Jan Jekielek、Anna Yang、Sonya Bryskine、翻訳・編集/叶子)
(08/08/25 00:44)
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