【大紀元日本9月5日】五輪期間中に北京市でチベット弾圧を抗議しようとしたため逮捕・監禁された米国人は、米国帰国後に中国刑務所で受けた虐待などの実体験を詳細に語った。
レーザー光線アーティストのジェムス・パウダリー(James Powderly)さんを含む8人の米国人は8月19日、天安門広場付近のある建物の壁に、レーザー光線を使ってチベット支持のメッセージを映し出そうとした。しかし、作業を始める前に、中国の警察に強制連行・監禁された。
ニューヨークの自宅に戻ったパウダリーさんは米国メディアの取材に応じ、監禁された6日間、中国刑務所で受けた虐待などを以下の様に詳細に語った。
逮捕直後、警察が我々を某高級レストランの地下室に連れ込み、部屋ごとに全員を隔離して26時間連続して取調べを行った。終わった後、我々は北京の刑務所に移送された。
そこで、全員の服が脱がされ、写真を撮られ、引き続き取り調べを受けた。その後、やはりそれぞれ隔離され、他の中国人の囚人部屋に入れられた。
パウダリーさんが監禁された部屋には計12人が収監されていたが、ベッドは8つしかなかった。地面には血がついていた。
そして、パウダリーさんがようやく眠りに入ると、刑務官に起こされて、籠のような取調室に連行され、腰部を錠で金属いすに縛り付けたままで、取調べが始まった。
6日間の監禁期間中に、朝食はゆで卵一個、昼食と夕飯はごはん1杯とスープ一杯。飲用水がないため、囚人たちはぬるいシャワー水をピンに入れて共有して飲んでいる。彼が毎日要求している胃薬は一度もくれなかった。睡眠を妨害するため24時間照明を付けている。「食事はのどを通らないほど粗悪のものである。毎日夜になって取り調べが始まり、寝させてくれない。終日苦しい姿勢でイスに座るのを強いられた。しかも、夜は金属製のイスに縛り付けられる。それは苦しい虐待である。そのため、私たち全員の体にうっ血と切り傷ができてしまい、殴られた米国人もいた」。
8月22日、米国領事館の代表が刑務所を訪れ、中国当局の警察と通訳が同席する中、我々と面会した。代表から、「社会治安かく乱」との罪で10日の身柄拘束に処せられたことを知らされた。
同氏は、「これまで、我々は中国側から、永遠に生きたままここ出られないと告げられていた。全くなす術がなかった。(中略)いかなる法的審理、司法の秩序もなく、我々を思うがままに逮捕して監禁するだけだった」と語った。
一行は釈放する直前に、中国の警察は全員の銀行口座からそれぞれ2千ドルを引き出した、米国行きの航空券を購入するためという。
これから彼らは中国への入国が禁止されるという。
取材の最後、同氏は、「自分の異なる意見を表現したい中国人は必ずいるはず。ただし、彼らはわれわれのように様々な観点に接する機会がない。(中略)チベット人にも意見を表現し、報道・言論の自由を有するべき、そのことを中国人民に理解してほしいだけ。それがわたしたちの願い」と語り、「私は今回の抗議行動に深刻な結果をもたらすのを覚悟していた。もし、自分は米国人ではなく、チベット人、あるいは中国人の民主活動家、あるいは法輪功学習者であるならば、おそらく、どこかに連れて行かれ背後から頭に一発銃弾を打ちこまれてそのまま死んでいただろう」と話した。
(記者・田清、翻訳・編集/叶子)
(08/09/05 13:11)
|