【大紀元日本5月1日】中国北西でこのほど、今年最大の砂嵐が発生し、10以上の省、市及び自治区が黄砂に覆われた。この砂嵐は南嶺山脈を越え広州に吹き荒れた。広州市では3年来最悪の大気汚染に見舞われたという。広東省環境保護局及び気象部門専門家は初歩分析において早期に起きた北方の砂嵐が南下したと考え、数日間は続くものと予測している。
香港紙「萍果日報」では、「北方の砂ぼこりが数千キロを経て、遠く離れたところまで送り届けられ、南嶺山脈を越えて広東省に到着した。初めてのことで、以前は全て福建省や台湾まで吹いていただけ」と、先日広州の大気が汚染された際の広東省環境保護監視測定センター責任者の話を伝えている。
広東省環境保護局の監視測定では広州以外に韶関、清遠、佛山、東莞、江門等で汚染が現れたことを確認している。同責任者は、浮遊塵は明らかに北から南へ流れているため、韶関、清遠の汚染指数が非常に高かったと確信しているという。
大気汚染範囲は粤西北部から徐々に拡大し広東省の大部分の都市に広がっている。広州、佛山、肇慶など同省北西部都市で拡大し続け、深センや惠州などの地区にも及んでいる。
調査によると、今回の砂嵐は中国の半分に吹き荒れ、その影響範囲は新疆自治区、内モンゴル、寧夏、陝西、山西、河北、北京、河南、山東、四川、青海、湖北、江蘇に及び、およそ73万平方キロメートルを覆った。この中で特に強い嵐が吹き荒れたのは3万1千平方キロメートル。多くの省市に有史以来滅多にない「濁った」天気だったという。強力な砂嵐はさらに台湾海峡を越え、台湾の一部地区では日が遮られどんよりとした天気となった。
「外は黄色い砂が降っていた」潼南県米興鎮の李さんは話す。24日午前11時40分ごろ、どんよりとした空は淡黄色に変わり、数分も経たないうちに大風に乗ってきた細かい砂が降ってきた。砂はゆっくりと顆粒状の砂地になって、風向き次第で巻き上げられた。道行く人たちは手で口や鼻を押さえて歩いているが、この「黄砂の雨」のおかげで頭や顔は埃だらけになっていたという。
甘粛省敦煌、寧夏銀川などの地域の空はさらに黄色く濁り、昼間でも夜のようであったという。視界はわずか20m先までしか見えず、敦煌全市の小中学校は休校となった。町を歩く人はビニール袋を頭にかぶり砂埃を避けていた。甘粛省初期データによると、今回の黄砂による該省の直接経済損失は2・3億元であったという。
香港紙「太陽報」は4月28日、この砂嵐が中国当局の吹聴する植樹造林の「偉大な功績」を嘲笑っていると指摘している。
同紙によると、砂嵐は中国で最も重大な自然災難のひとつで、新疆自治区、内モンゴル、甘粛省、陝西省などの地域の砂漠化を加速し、また首都である北京も黄砂の直接的脅威に直面しているうえ、韓国、日本、最も離れた地域では米国にまで影響が及んでいると書かれている。砂嵐の発生は完全に人災であり、長期にわたる過度の開墾、伐採は北西部の草原と森林を深刻に破壊しているという。中国当局はここ数年、多くの人力や物資を植樹造林に費やされ、多くの地方では、現地では毎年1千万本、更には1億本以上もの木が植樹されていると吹聴されている。もしこれらの数字が増えているならば北西部にはとっくに至る所に森林ができ、砂漠も肥沃な大地に変わっているだろう。
このように植林しても砂漠化を防ぐことができない原因として以下の三つが挙げられる。ひとつは全体的な計画がなく、展望性に欠けること。当初路肩に植樹しても道路などのコースを変えたり広げたりし、前に植樹した木を処分して人力財力を無駄にしている。また、植樹という任務を完成させるためだけで、植えただけでかまわず、世話もしなければ保護もしない。三つ目は科学的指導にかけている事が挙げられる。現地林木に適さない品種を植えるのである。あらゆることから経済損失をもたらすだけではなく、林木の生長する貴重な時間も無駄にしてしまっているのだ。
昨年、当局は植樹節が設立され30年来、すでに5百15億本の木が植えられていると発表している。しかし、その生存率は一体どれほどなのか。おそらく楽観的ではないだろう。でなけば、なぜ依然として毎年黄砂に見舞われるのだろうか、と同紙は疑問を投げかけている。
(翻訳編集・坂本)
(09/05/01 12:14)
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