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北朝鮮の5000ウォン札(AFP PHOTO)

北朝鮮、デノミ実施で住民が大混乱

 【大紀元日本12月4日】北朝鮮が11月30日に突然、通貨ウォンのデノミネーションを実施した。急遽実施された政策の影響で、市場の運営が中止、運輸運送も中断、全国規模の混乱状況に陥っている。今後、混乱がさらに拡大されることが懸念される。

 米RFA放送局の報道によると、デノミネーションは月曜日の午前11時に実施を公表し、同日午後2時から新旧通貨の交換が始まった。確認された情報によると、今回の新旧通貨の交換比率は100対1、つまりデノミの実施によって、100ウォン紙幣が1ウォンになる。今回発行された新通貨は1ウォン、5ウォン、10ウォン、100ウォンの計5種類。

 デノミを実施する期限と交換金額の限度について、北朝鮮の公式報道ではまだ確認されていないが、韓国メディアは、一週間以内と限られ、世帯あたり10万ウォンの交換限度額が設定されたと報じている。

 デノミの実施は当地の混乱を招いた。ピョンヤン駐在の外国公館関係者は「スーツケースに通貨をいっぱい詰めた市民が銀行に殺到し、混乱が生じたようだ」と話した。市場の取引は新通貨しか使えない、新通貨の交換はまだ済んでいない買主が多い、といった理由から、市場の運営が中止され、運輸運送も中断された。

 今回のデノミで一番被害を受けているのは市場の商売人。北朝鮮と貿易をする中国人ビジネスマンは「手元にたくさん現金を持っている人や、違法に金を稼いだ人は、今度こそ終わりだ」と話した。

 北朝鮮官員の話によると、「民衆は手元に持っているお金を中国人民弊や米国ドルに換えるために、闇市に殺到、ピョンヤンの闇市はすでに混乱状態に陥った」という。闇市の外国通貨はこの数日で高騰した。

 北朝鮮当局はこの時期に突然デノミに踏み切った理由に関して、慶応大学の礒崎敦仁講師は「近年の北朝鮮はインフレが激しかったので、それを抑制するために、今回のデノミを行ったというのが基本だ」と話した。

 デノミを実施して3日間経った時点でも、市場の取引は相変わらず行われていない。このような状況はしばらく続くものと見られている。

(翻訳編集・楊J)


 (09/12/04 12:36)  





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