中国「臓器狩り」報告書の衝撃、カナダ政府も調査検討

2006年07月16日 10時36分
 【大紀元日本7月16日】カナダ前アジア太平洋局局長で、国会議員のデイビッド・キルガー氏と国際人権弁護士デヴィット・マタス(David Matas)氏はこのほど中共による臓器狩り疑惑に関する調査報告書を公表、中国で法輪功学習者の臓器が生きたまま強制摘出されているという報告は「紛れもない事実」であるとの調査結果を明らかにした。それを受け、カナダ新民主党はカナダ首相に対し、独立調査団によるさらなる調査のために中共政権の協力を要請するよう促した。カナダメディアの報道によると、保守党政府はこの報告書の告発について調査することを計画しているという。

 キルガー議員は「希望の声」ラジオ(Sound of Hope)の取材で、「ハーパー政権は前内閣より、中国の人権問題を重視するはず。彼らが人権の角度から中共との関係を見直すことを確信している」と述べた。

 調査報告書の公表により、カナダ社会には強い衝撃が走った。ロイター通信、AFP、カナダ通信社、カナダ国家ラジオ、カナダ国家テレビ、オーストラリア大手新聞社、BBCなどのメディアが次々と発表を報道し、国際社会の関心を集めた。カナダの「ナショナル ポスト」紙やカナダ通信社などの報道によると、ピーター・マッケイ外相の国会秘書、保守党議員のデーパック・オーブライ(Deepak Obhrai)氏は、「我々は非常に厳粛に、これらの告発に対処していく。これから調査し、告発の事実確認を行う」と述べた。

 オーブライ議員は、「この報告書が公表される以前に、カナダ政府はすでにこの問題に注目しており、国連の拷問に関する特別調査官に対し、中共による臓器の強制摘出および人権侵害行為を調査するよう求めた」と明かした。

 新民主党の新聞は、ハーバー首相に対し、独立調査団の調査に最も困難をもたらしたのは、「中共の隠ぺいされた本性」であり、結果、「独立調査官は、中国での調査を実現できなかった」と陳述した。新民主党は、「さらなる調査を進めることと、国連とアムネスティ・インターナショナルの関連報告もあるため、中共は現地調査を許可しなくてはならない」と表明した。

 調査の信用度について、調査に当たった一人であるマタス弁護士は、「我々は録音や、証人の電話番号、証拠となる書面記録などを有している。いかなる人も、我々の調査を再実行することができ、同じ結論を得ることができるだろう」と話した。

 調査報告書が公表された日、駐オタワの中国大使館は英語ホームページで未署名の声明を発表し、調査報告書の信憑性を完全否定した。それに対し、カナダ独立調査団は、「中共政権は報告書の内容を証明するための調査をしていない」と反論、マタス弁護士は中共政権に対し、「安易に相手を謗るのではなく、厳粛に報告書が提起している問題を調査すべきだ」と反論した。

 マタス弁護士は、今回の調査が非常に困難を極め、今回の調査報告書の公表により、もっと多くの組織や、国家がこの調査に参加することを願っていると明かした。

 中国大使館が今回の調査報告書を法輪功が作成したものとしていることについて、調査団の関係者は「事実はまったく違う。我々は法輪功学習者ではない。我々は自らの意志でこの調査を遂行した。法輪功学習者やその他の人から、一銭の金銭ももらっていない。法輪功やその他の人の指図を受け、調査結果を出したわけではない」と強調した。

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