カナダ独立調査団:法輪功学習者対象の中国における臓器狩りの告発に対する調査報告(その

2006/07/20 01:59
 【大紀元日本7月20日】カナダ議会議員デヴィッド・キルガ―(David Kilgour)氏=カナダ外務省前アジア大洋州局長=と国際人権弁護士デヴィット・マタス(David Matas)氏は6日、カナダ議会で記者会見を開き、中共による法輪功学習者の臓器を強制摘出する告発について、二ヶ月間を費やした調査の結果をカナダ政府とメディアに公表、中国における法輪功学習者の臓器を生きたまま強制摘出する告発は紛れもない真実であるとの調査結果を発表した。本サイトは、その調査報告書の全文(日本語訳)を3回に分けて掲載する。今回は、報告書(その一)に続き、その2(F8の「血液検査」からF18の「立法」まで)を掲載する。

*****************************************************************

(続き)

 F8 血液検査

 我々は、監禁された法輪功学習者の血液検査が組織的に行われたことを知っている。我々が収集した相当数の証言から、同血液検査は推測したものではなく、確実に行われたのだと言えるだろう。しかし、学習者たちは何故、血液検査を受けなければならなかったのか?

 学習者たちは、その理由を知らされていない。しかし、同血液検査が、健康診断のためであるとは考えにくい。なぜなら、まず、病気予防の場合は、血液検査は不必要であり、次に、監禁された法輪功学習者たちの健康状態は、これまで当局に無視されていたからである。よって、中共当局による法輪功学習者の血液検査は、病気予防のためであるとは信じ難いのである。

 血液検査は、臓器移植のために必要不可欠である。臓器移植を受ける患者の抗体が、移植される臓器を排斥しないように、臓器提供者は患者との相性が適合していなければならない。

 勿論、血液検査だけでは、法輪功学習者たちの臓器摘出事件が発生していることを証明することはできない。しかし、その逆のことは言えるのだ。つまり、血液検査の事実がなければ、法輪功学習者の臓器が摘出されているとする告発は成り立たない。収容所内の法輪功学習者に対して行われた広範囲の血液検査は、同告発に対する否定を許さないだろう。

 F9. 臓器が摘出された遺体

 監禁期間中に死亡した法輪功学習者の家族たちの一部は、遺体に外科手術が施された跡があり、身体の一部が消えていると証言している。当局はこのような遺体に関して、一貫した説明を行っていない。これらの解剖された遺体の証拠は、同報告書の付録に添付してある。

 解剖された遺体のケースはほんの数例しか入手できていない。これらの遺体が何故解剖されたのかという理由について、政府当局からの説明はない。しかし、この解剖は、臓器狩り疑惑の内容と合致している。そうでなければ、これらの遺体が解剖され、身体の一部が取られた理由の説明がつかないのだ。

 F10. 証人の供述

 我々は、夫が外科医である女性の証人と面会した。彼女の証言によると、彼女の夫は2003年10月以前の2年間、中国の東北地方に監禁されていた、麻酔された法輪功学習者約2000人から角膜を摘出していた。その後、彼が同手術の遂行を拒否したという。この外科医は、これらの角膜の「ドナー」たちは他の外科医たちから次々と臓器を摘出され、火葬されたため、誰一人として生き残らなかったと妻に告げた。この女性証人は、法輪功学習者ではない。

 同口述の証言は間接的なもので、女性は自分の夫が白状した恐ろしい事実に言及したのであって、女性自身の行為および経験ではない。

 同証言の信憑性は確認する必要があるが、同報告書の後半にて進める事にする。しかし、同証言が信用できるのであれば、証言自体が法輪功学習者を対象とした中国臓器狩りの告発を立証するものである。

 F11.自白

 独立調査団の一人は、英中通訳者を介して、米加の法輪功学習者と中国大陸現地組織との電話記録を聴取した。その録音記録は、中国語から英語に翻訳され、コピーが手元に届けられている。本報告書で引用した部分の、その翻訳の正確さは、オンタリオ州政府公認の翻訳者「C.Y.」氏が担保している。彼は、本報告書で引用した対話の中国語録音と英語翻訳文を審査した結果、中国語のディクテーション(聴取書き取り)は正確で、英語翻訳も(意味が)正確であると確認した。実際の電話録音も提供できる。調査団の一人は5月27日、トロントで電話調査員2人と面会し、電話をかけた時の回線や、時間、録音、英訳の正確性、その他通話の特徴などを確認した。

 電話調査員の1人で、M氏という女性(中国にいる家族の安全を守るため、彼女の身元を明かせない)は、2006年3月、山西省公安局に電話をかけた。電話に出た人は、「刑務所では、若くて且つ健康な囚人が臓器狩りの対象として選ばれる。もし選ばれた囚人が罠を見破り、移植で必要な血液サンプルを提供しない場合、幹部は公正な様子を装い続ける一方、看守職員は強制に採血をする」と告げた。

 2006年3月18日、あるいは19日に、M氏は中国東北部にある瀋陽市人民解放軍医院の眼科部長と話を交わした。すべての対話を録音することはできなかったが、彼女の記録では、この眼科主治医と自称する人は同病院で「多くの角膜手術」を行ったと話し、更に「我々は新鮮な角膜を提供できる」と述べ、それは何を意味するのかと質問したところ、その医者は「・・・・・・人体から摘出したばかりの角膜である」と回答した。

 北京301病院のある外科医は2006年4月、M氏に対して自分は肝臓移植の手術を執刀したことがあり、臓器供給源は「国家機密」で、供給源を外部に漏らした医者には、「この種の手術を行う資格を剥奪される」と告げた。

 「法輪功迫害追及捜査委員会」(法輪功への集団迫害を調査する国際組織)のもう一人の調査員N氏は、米国から中国に電話をかけた。N氏は中国各地の約30軒の病院や、収容所、法院(日本の裁判所にあたる)に電話をかけ、そのうちの法輪功学習者から摘出した臓器を使用したことがあると認めた一部の病院との会話を録音した。5月27日、調査団のメンバーの1人は、彼女とトロントで面談した。彼女が用いた方法や、翻訳などに注目し、実質上はM氏とほぼ同様であるため、彼女が正確に電話での会話内容を記録したとして、私たち2人はこれを受け入れた。同様に専門資格を有する翻訳者が彼女の対話録音を翻訳した。

 電話会話で(法輪功学習者を対象とした臓器狩りを)認めた病院と拘留センター

 法輪功修練者からの臓器は今だに提供できる

 密山拘置所の自白

 2006年6月8日、黒龍江省密山拘置所の幹部の一人は、当拘置所で、少なくとも5、6人の40歳以下の男性法輪功学習者の臓器を提供できると認めた。当拘置所の幹部・李氏は、臓器狩りの対象となる法輪功学習者を選ぶ時の詳細を明らかにした。

 1.当拘置所が臓器狩りの対象を選択する。病院が選択するのではない。

 2.電話をかけた時、当拘置所の臓器狩りの担当者は主治医・崔氏だった。

 3.臓器供給源として選ばれた囚人は、採血される。囚人たちは採血の目的を知らない。

 4.拒む「ドナー」に対し、当拘置所は様々な採血方法がある。

 上海中山医院:

 2006年3月中旬、この病院のある医者は、自分が扱うすべての臓器は法輪功学習者からのものであると話した。

 山東千仏山医院:

 3月、ある医者は法輪功学習者の臓器を提供できると示唆し、4月になると、「このような臓器がさらに増える・・・・・・」と話した。

 南寧市民族医院:

 5月、当病院の医者・陸氏(音訳)は、この病院では法輪功学習者の臓器を提供していないと説明、広州市に電話して聞いてみたほうが良いと提案した。また、以前自分も監獄に行き、30歳代の健康な法輪功学習者を臓器供給源として選んだことがあると認めた。

 河南省鄭州医科大学:

 今年3月中旬、医者・王氏(音訳)は、「我々が摘出したのは皆若くて健康な人の腎臓・・・・・・」と話した。

 広州軍区医院:

 今年4月、医者・朱氏(音訳)は、法輪功学習者の臓器であるB型腎臓を保有していると明かし、5月1日までには、さらに数回に分けて(このような臓器が)提供されるが、5月20点xun_ネ降になると、恐らく供給がなくなると話した。

 東方臓器移植センター:

 今年3月中旬、医者・宋氏(音訳)は、当移植センターでは10数個の「鼓動している心臓」を保有していると明かし、電話調査員は「臓器提供者はまだ生きているという意味なのか」と質問したところ、この医者は「そうだ」と答えた。

 武漢同済医院:

 武漢同済医院に、電話調査員は「・・・・・・我々は腎臓提供者が生きていると望んでいる。移植用の臓器は生きている囚人から摘出したものと希望している。例えば、生きている法輪功学習者の腎臓。そちらは入手できるだろうか」と聞いた。2週間後、同医院のある職員は、その要求を満たすには「問題がない」と知らせた。

 拘置所と法院:

 秦皇島第一拘置所

 今年5月中旬、当拘置所のある職員は電話調査員に対し、法輪功学習者の腎臓を入手するため、中級人民法院と連絡しなければならないと話した。

 秦皇島中級人民法院

 同日、中級人民法院の職員の一人は、現在生きている法輪功学習者の腎臓を保有していないが、以前はあった、特に2001年の間にと回答した。 

 錦州人民法院刑一庭

 今年5月、法院のある職員は電話調査員に対し、現在、法輪功学習者の腎臓を提供するかどうかは、臓器を求める人の「資格」で決めると話した。

 電話調査員に対し、生きている法輪功学習者の臓器を強制摘出することを認めたすべての拘置所と医院の所在地を、以下の中国地図にて示した。

 多数の電話内容の概要は本報告書の付録で調べることができる。ここでは3通の電話概要だけを例に挙げる。

 1.黒龍江省密山市拘置所(2006年6月8日)

  M-そちらでは法輪功学習者の(臓器)提供者がいるか?

   李―はい、私たちは以前、あった

   M-…今ではどうなっているのか?

   李―・・・現在でもある。

   …

  M-我々はそちらに行って選ぶのか、それともあなた達が直接提供してくれるのか?

   李―こちらから提供する。

   M―値段はいくらか?

   李―あなた達がこちらに来てから話し合うこととしよう。

  …

   M―そちらでは40歳以下の「法輪功の臓器提供者」はどのぐらいいるのか?

   李―結構いる。

   M―彼らは女性か、男性か?

   李―男性だ。

   M-そしたら・・・・・・そちらで男性の法輪功(囚人)は、何人いるのか?

   李―7、8人いる。現在では少なくとも5、6人はいる。

   M―彼らは農村の人なのか、それとも都会の人なのか?

   M―農村の人だ。

  2.広西少数民族自治区南寧市民族医院(2006年5月22日)

   M: ・・・あなたは法輪功学習者の臓器を見つけられるのか?

   陸医師:率直に言うと、我々は(法輪功学習者の臓器を)入手できない。現在では広西において獲得することは本当に困難だ。もしあなた達が急いでいるのであれば、広州市に行ったほうが良い。そちらでは容易にこのような臓器を入手できる。彼らは全国範囲で探せるから、肝臓移植もしているし、同時にあなた達のために、腎臓を見つけてくれる。このことは彼らにとって非常に容易なことだ。臓器供給が足りない地区の多くは、広州市に助けを求めている・・・・・・。

   M: 彼らはどうして容易に入手できるのか?

   陸: 彼らは重要な機関だから。彼らが大学の名をかたり、司法制度と結託している。

   M: では彼らは法輪功学習者の臓器を使っている?

  陸: そうだ…

  M: 以前、あなた達が使っていた法輪功学習者の臓器は、拘置所からか?それとも刑務所から提供されたものか?

   陸: 刑務所からだ。

   M: 臓器は健康な法輪功学習者から得たものか?

   陸: そう。我々は良い臓器を選んでいる、手術の品質を保証するためだ。

   M: 言わば、あなた自身が選んだ臓器か?

   陸: そうだ。

  M: 一般では、臓器提供者の年齢はどのぐらいなのか?

   陸: 一般では30代の人だ。

   M: あなた自らが刑務所に出向かい選ぶのか?

  陸: そうだ。我々は選ばなければならないからだ。

   M: もし選ばれた人が、採血を拒否したらどうするのか?

   陸: この人は絶対に、採血をさせてくれる。

   M: どのようにするのか?

  陸: 彼らは(刑務所)必ず方法がある。これはあなたが心配することではない。これらのことはあなたと関係がない。彼らには、彼らのやり方がある。

   M: 選ばれた人は、自分の臓器が摘出されることを知っているのか?

  陸: いや、知らない。

 3.東方臓器移植センター(別名、天津市第一センター医院)(2006年3月15日)

 N: 宋主治医か?

 宋: そうだが。どうぞ。

 ・・・・・・

 N: ある女性患者の主治医は、あの腎臓の品質が非常に良いと告げた。その人(腎臓の提供者)は法輪功を修練しているからだというのだが?

 宋:それは当然だ。我が病院で(臓器提供者)は皆まだ呼吸があり、心臓がまだ鼓動していたりする・・・・・・現在まではそうだった。今年我々はすでに十数個の腎臓を移植した、十数個のこのような(新鮮な)腎臓だ。

 N:十数個のこのような腎臓・・・・・言わば生きていた人の腎臓のことか?

 宋: その通りだ。

 F12 待機期間

 中国国内の病院のウェッブサイトでは、臓器移植の待機時期が短いと宣伝している。死亡して暫らく経った遺体の臓器は質が落ちるので使用が不能である。これらの病院の宣伝通りだとすると、その背景には、沢山の生きている臓器提供者がおり、随時に供給できるように用意されていることである。

 中国の臓器移植患者は、臓器の待ち時間が他の国よりはるかに短い。中国国際移植支援センターのウェブ・サイトには、「適合する腎臓を見つける時間はわずかの1週間で、長くても1ヶ月...」(注23)とある。 さらに、「提供された臓器に何か問題が起きた場合、患者は病院側から新たな臓器を提供され、1週間以内に再手術を行うこともできる」(注24)と明言している。東方臓器移植センターは2006年4月、ウェブ・サイトで、「適合する肝臓を見つける時間は、平均して2週間である」(注25)と宣言している。また、上海長征医院のウェブ・サイトでは、「肝臓移植手術患者の待ち時間は、皆、平均1週間」としている(注26)。

 対照的に、カナダにおける腎臓移植の待ち時間は、2003年は平均32.5ヶ月であり、ブリティッシュ・コロンビア州ではさらに長く、平均52.5ヶ月である。摘出後の腎臓の機能時間が24-48時間、肝臓が約12時間とされていることすれば、大量の生きている「提供者」が確保されていることが、中国移植センターが患者に、新鮮な腎臓、肝臓の移植する際の短い待ち時間を保証する唯一の方法である。驚くほど短時間で完璧に適合する臓器が供給できるという宣伝の背景には、コンピューターによる臓器移植用の適合チェック・システムおよび厖大な生きた人体臓器供給源があることを意味している。

 中国の病院宣伝広告自体は、臓器供給者が法輪功学習者であることを確定することにはならない。しかし、他に提供者が誰かということが全くわかっていない。仮に法輪功学習者が供給者だということが一つの陳述にすぎないとしても、その他の陳述がない。我々には、中国で現在の臓器移植の需要と供給を満たすような多数の生体の供給源と確認することができるのは法輪功学習者以外に考えられない。

 F13 ネット上の証拠

 2006年3月9日(当時、大規模な臓器狩りの告発が、カナダ及び国際のメディアにおいて再び浮上した)以前の中国におけるさまざまな臓器移植センターのウェブサイトから入手できた資料のなかに犯罪証拠となるものがある。もちろん、大部分がその後削除されている。故に、これらのコメントは、当時のままで保存されているサイトに限られている。これらのサイトはコメント、或は脚注を参照。2006年6月の最後の週間に、われわれはウェブ・ブラウザーによって、自責の資料がまだ驚くほど入手できる。ここでは以下4例のみにとどめる。

 (1)中国国際移植ネットワーク支援センター・ウェブサイト(http://en.zoukiishoku.com/)(瀋陽市)

 この英語版(中国語版は明らかに3月9日から消えた)のウェブサイトには、2006年5月17日現在、当センターは、2003年に中国医科大学付属第一病院で創設され、「…特に外国の友人のため…ほとんどの患者は世界各国から来ている」と記述されている。サイトの書き出し文では次のように宣告している(注29)「内臓(ある辞書の定義:[脳、肺臓、心臓などを含めて柔らかい内臓器官])提供者は、すぐに見つかる!」同サイトの他のページ(注30)には次のように述べられている「腎臓移植手術は全国で毎年少なくとも5,000例。中国政府の支持によってこのような多くの移植手術ができる。最高裁判所、そして最高裁判所の人民裁判官、警察、司法機関、衛生省と民政局は、臓器提供が政府の支持を得るように、共同で法律を制定した。これは世界でも珍しいことである。」

 このサイトのQ&Aの部分に、次のような部分もある。

 「腎臓を生体から移植する前に、われわれは、ドナーの腎臓の機能を保証します。。。。従って、他の国で提供されている死体からの臓器よりも安全である。」(注31)

 「Q:すい臓は脳死者から移植されたのでしょうか」

 「A:脳死者からの臓器状態はよくないかもしれないので、われわれが提供する臓器は、脳死者からのものではないのです。」(注32)

 (2)東方臓器移植センター・ウェッブサイト

 (http://www.ootc.net)(天津市)

 われわれが知ったページは、4月中旬に変更された(まだ保管文書として読める(注25))。そこには、「2005年1月から現在まで、われわれはすでに647例の肝臓移植手術をした。この中の12例は今週行なわれた。平均の待ち時間は、二週間」と宣言されている。同じ頃に削除された図表(まだ保管文書とし見られる(注33))によれば、1998年(1998年では9例のみの肝臓移植手術が行われた)のスタートしてから2005年まで、このセンターは、すでに2,248例の手術を行った(注34)。

 対照的に、カナダ臓器移植登録によれば、2004年のカナダの各種の臓器移植手術は全部で1,773例である。

 (3)交通大学医院肝臓移植センター・ウェブサイト

 (http://www.firsthospital.cn/hospital/index.asp)(上海)

 2006年4月26日の『搜狐』ウェブサイトには(注35)、「(ここでの)肝臓移植手術は、2001年は7例、2002年は53例、2003年は105例、2004年は144例、2005年は147例、2006年1月は17例」と公表されている。

 (4)第二軍医大学付属長征医院臓器移植センター

 (http://www.transorgan.com/)(上海)

 2006年3月9日後は削除されたページ(インターネットで保管されているページは入手できる 注36)には以下の図表があり、当センターでの毎年の肝臓移植手術例の数が分かる。

 「肝臓移植申し込み表」の始めに「。。。当面、わが病院での肝臓移植のたも手術費用と入院費用は、合わせておよそ20万元(66,667カナダドルに相当)、患者がドナーの肝臓を待つ平均時間は一週間」と記述されている。

 F14. 被害者とのインタービュー

 われわれは、現在はカナダに在住しているが、中国にいた際法輪功弾圧の被害者だった法輪功学習者に数回にわたってインタービューをした。これらのインタービューから、当局の一連の行為は、個別にみると何の結論にも致らないが、われわれが考慮した他のこと全てとの関係からみると、この「法輪功学習者を対象とした臓器狩り」の告発の申し立てと一致し、それを確証していることがわかる。

 (1)王玉芝氏、バンクーバー

 われわれのうちの一人が、 5 月27日、トロント大学のあるところで王氏と面会し、ひどく心がかき乱されるような彼女の個人的な体験を聞いた。法輪功学習者であるため、1999年の半ばに突然「人民の敵」となった王氏は、ほぼ2000年から2001年年末まで、20~50人が押し込まれている15平方の強制労働収容所の監房で過ごした。2001年末、信仰の放棄を拒否したために、長い間にわたって様々な拷問を受け、死の瀬戸際に立っていた彼女は、病院へ『治療』に送られた。この『治療』とは、彼女が必死に始めた絶食後の三ヶ月にわたる強制的な食物灌入、そしてさらに「6-10弁公室」の暴漢による殴打であった。

 王氏は、ハルビンの数箇所の病院で、徹底的な健康診断を受けた。担当医師らは彼女の臓器が損傷を受けていると指摘した。その後、王氏には、ある医師が彼女は回復できないと言うのが聞こえた。すると、「6-10弁公室」の職員は、「急に私への興味を無くしたので、私は(最後に)病院から逃げ出すことができた」。王氏は、やがて体調が回復し、何とか中東のある国へ移住した。彼女は、そこでも中国からの観光客に対して江沢民政権を批判を行なっていたので、「6-10弁公室」からのスパイが彼女を拉致しようとした。王氏は、現地のカナダ移民担当官の関与のおかげで、彼女が難民としてカナダに来ることができたと思っている。彼女は、自分が生き延びることができたのは、ハルビンで彼女を監禁した者たちが、彼らの『治療』によって損傷された彼女の臓器を売っても儲からないと判断したためだと確信している。

 (2)王暁華(音訳)氏、モントリオール

 王氏は、5月27日に会った時、彼が2001年から2002年の間の[中共の]役人に迫害されたことに関して詳しく陳述してくれた。最初に、警察は昆明市設計院にエンジニアとして勤めていた王氏を勤め先で逮捕し、王氏の自宅をくまなく探し、彼のパソコンを盗み、それから彼を刑務所に連行した。彼の妻と二歳の子供は、去っていくパトカーに向かって叫ぶしかなかった。王氏は、刑務所では、看守に命令された長期服役の囚人に意識不明になるまで殴られた。看守の口癖は、「法輪功に対して唯一の待遇は、殴ることだ」だった。

 その後、王氏は、地元の「洗脳センター」に移された。釈放された後、彼は家族を置いて一人で遠い田舎に逃げ出し、現地で仕事についた。しかし、「6-10弁公室」の最も重要な指名手配人として再び逮捕され、雲南省の第二労働教養所に監禁された。この労働教養所は、酸化クロムを使って輸出用の人工宝石と水晶製品を製造している。王氏は、法輪功の放棄を拒否したため、そこでほぼ二年間監禁されていた。彼の頭は、常時化学薬品に晒され、また、一日16時間の労働という日々のため、白髪になった。

 2002年1月、現地の病院は、すべての監禁されている法輪功学習者に対して、心電図、全身レントゲン、肝臓、血液と腎臓の検査を含めて、全面的な健康診断を行った。健康診断の前、王氏は警官から「共産党はあなたたちのことをとても気にかけている。どんなことをしてでも法輪功を変えたいのだ」と言われた。王氏はこの健康診断の真意がわからまいままでこれに応じた。彼は、2005年初め、奇跡的に中国を脱出してカナダに着いた。王氏は、迅速に彼と彼の家族を[中国から]脱出させることができるたカナダの移民担当官を称讃している。

 (3)甘娜氏、トロント

 甘氏は、北京の国際空港で11年間にわたって税関の担当官を勤めていた。彼女とほかの5人の法輪功学習者は、1999年7月中旬、憲法からすべての市民に明確に与えられた法的権利を実行し、北京市中心市街地の中共の本部付近のある指定された場所で請願をしようとした。警察は、その場に集まっていた人々を全員殴り、さらに彼らをそばで待機していた(複数の)バスに引き摺り込んだ。甘氏は、それ以後、法輪功修煉の放棄を拒否したために5回にわたって監禁された。ある病院の精神科医は甘氏の精神状態が正常だと診断したが、警察は同氏を鍵をした部屋にわめきちらす精神病患者と一緒に8日間も監禁した。甘氏は、その後、天安門広場で「真・善・忍」と書かれた横断幕を広げたとき、警官に蹴られた。彼女は再び監禁され、当局に指示された囚人たちに殴られたり、コート無しで雪の中を何時間も立たせられた。

 2000年3月、甘氏は横断幕を広げたことで、一年の自宅監禁をされ、中共からは除名、また給料の給付も中止された。2000年年末、彼女は、再び、ほとんど法輪功学習者が詰め込まれている留置所に送られた。法輪功を誹謗中傷する文章を大声で読み上げるのを拒否した時は、一警官は、繰り返し彼女の頭を蹴った。彼女は、そこから北京女子労働教養所に移送された。そこでは残酷な扱

関連特集

関連記事
注目記事
^