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法輪功学習者が、中国で行われている拷問の実態をパフォーマンス=2006年10月、インドネシア・ジャカルタで(ADEK BERRY/AFP/Getty Images)

国連・中国拷問問題報告書に、中国当局が抗議

 【大紀元日本12月8日】中国で収監されている囚人への拷問などの問題について、国連の「拷問禁止委員会」が今年11月21日に公表した報告書は、調査で得た大量の情報に基づいて、中国当局の拷問やその他の人権侵害問題に全面的な問責を行った。それについて、中国当局は国連の同報告書は「中傷」であるとして、強く抗議した。

 同報告書は多方面において中国当局に問題を提起し、改善と調査を求めている。例えば、監禁施設での虐待、拷問、監禁期間中の非正常な死亡、秘密監禁、精神薬物の強制注射、臓器強制摘出・売買などの問題。

 報告書は、「本委員会には持続的に、中国の法曹界の情報ルートから大量の情報が送られている。本委員会は中国公安当局が囚人に対し、普遍的に定められた虐待・拷問を実施していること、特に拷問で自白を強要していることに高度の関心を持っている・・・。多発する監禁中の虐待・拷問による死亡事案や、それらの事案への調査が乏しいことにも、関心を示す」と書き記し、中国当局は情報を封鎖するために頻繁に「国家機密漏洩罪」を濫用している、とも指摘した。

 当局が民主活動家や、法輪功学習者などの「良心の囚人」を精神病院に監禁し、精神薬物を強制注射する問題について、同報告書は、「真の治療目的を除いて、いかなる人を強制的に精神病院に収監してはならない」と強調した。

 法輪功学習者への集団弾圧、臓器強制摘出・売買について、同報告書は、「本委員会は、国連拷問問題調査官の告発を受理した。同調査官は、中国での臓器移植が急激に増加した時期と、法輪功への集団弾圧が始まった時期とまさに一致していることに気づいた。同調査官は、同国での臓器提供者を全面的説明することを求めている・・・。本委員会は、法輪功学習者が大量に監禁され、拷問と虐待を受けていることや、彼らの一部は生きたまま臓器が摘出されているとの情報に関心を示す」と書き記し、中国当局に対し、公正な調査や、法的責任の追及、制裁を行うことなどを命じた。

 国連の同報告書に対し、中国当局は強い怒りを示した。報告書が公表された3日後の11月24日、中国外交部の秦剛・報道官は外交部の公式サイトで、同報告書は「中傷」であると反論し、「(国連の)審査チームの個別メンバーは、中国に偏見を持ち、事実を無視し、中国政府が提供した詳細の資料を軽視し、確認されていない、ひいては捏造された証拠を支持してこの問題を政治化しようとしている」と発言したが、中国当局が国連に提出した「詳細の資料」の内容について説明はなかった。

 BBCは国連の「拷問禁止委員会」の一人の委員の談話を引用し、最新に公表された迫害の事案を収録、「国際人権団体は、中国の司法機構が監禁者を暴行・虐待する多くの事案を公表しているのに対して、中国当局はこれらの事案に関する詳細情報を提供していない・・・」などと報じた。

  米国VOAや、フランス国際ラジオ局なども関連報道の中で、国連委員会の発言を引用し、中国当局は拷問問題に関する情報提供は非常に不足していると評した。

 

 
(翻訳編集・叶子) 


 (08/12/08 07:42)  





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