THE EPOCH TIMES

<赤龍解体記>(71)CCTV、中共重慶市大会を7秒で異例報道

2012年06月25日 10時52分
(AFP/GettyImages)

【大紀元日本6月25日】中共重慶市第四回代表大会が22日、閉幕した。張徳江氏が書記に再選された。しかし、この重要ニュースについての中央テレビ(CCTV)の報道は、会議の映像や再任の写真などの一切を用いず、わずか32文字、7秒間の簡単なものでしかなかった。しかも、このニュースは当日のニュースの10番目とされ、その重要度は意図的に下げられたものと見られている。このような異例な方法で重慶代表大会を報道するのは、中央がもはや張氏を冷遇しているものと見られる。

 重慶事件発生後、中共中央は政治局委員で副総理の張氏を派遣して重慶市のトップに任命し、重慶市の混乱情勢を収拾させる重任を任せた。

 薄煕来元重慶市書記の恣意的な政治手腕の結果、重慶市にはさまざまな問題が山積していた。崩壊寸前の重慶市を立て直すのは、誰であれ、きわめて難しい仕事であるが、張氏は赴任後、薄煕来の旧勢力を抑制しつつ、自分の権威を誇示ため、矢継ぎ早に57人の高級官員を遠地から重慶に派遣した。しかし、彼の左寄りで隠蔽、高圧的な政治手腕が赴任後も一貫し徹底されたため、重慶市民衆による大規模な抗議活動が相次いだ。

 『中国日報』の報道によると、中共重慶市委員会は、党代表大会閉幕の22日16時50分から記者会見を行う予定であったが、会議延長により、記者会見の開始時間が何度も遅れた。その原因は、中共重慶市常務委員会の人選をめぐり、会議が難航したためだという。

 公表された中共重慶市委員会のメンバーは、いずれも特定の部署を担当するよう、事前に決められていたが、人選が難航したのは、きわめて異例なことである。その事態を示すかように、薄煕来元書記の側近であり彼の「筆」と称された許鳴氏が、中央の関与により常務委員から外れた。

 一方、張徳江書記は、中共重慶市代表大会での報告で薄煕来を2度「同志」と呼称し、世間の物議を醸している。薄煕来に対するこういった呼称により、世間で多くの憶測をもたらし、とりわけ薄煕来の支持者や毛沢東派らがネットで一時興奮し、情勢の挽回や打開を待ち望んでいる。

 中国問題専門家は、中共中央は18大の開会を順調に行えるよう、薄煕来の政変計画などを公表せず、依然として彼を「同志」と呼んでいると分析している。

 一方、国内メディアは、薄煕来は党籍を除籍され、職も免じられたうえ、刑事裁判を受けるにちがいないと報じている。

 問題が山積する重慶を担う張氏は、これまでは中共の次期指導部である常務委員会入りを有力視されていたが、前述のCCTVの報道から判断すれば、その道のりは必ずしも平たんではなさそうである。

 (翻訳編集・呈工)
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