中国臓器狩りの証拠データ 香港クイーン・メアリー病院に極秘保管か

2013年12月17日 11時40分
【大紀元日本12月17日】香港のクイーン・メアリー病院は中国の肝臓移植データベースの管理基地であり、そこで保管されているデータは、中国国内で行われている臓器收奪および移植犯罪を暴露する有力な証拠になることが指摘されている。

 11月28日、世界各国の医師が参加する「臓器の強制摘出に反対する医師会」(DAFOH)が香港で主催したフォーラムで、カナダの人権弁護士デービッド・マタス氏は「中国共産党政府は、臓器狩りの犯罪を隠滅しようとしている。その工作の一部が香港のクイーン・メアリー病院で行われている」と主張した。同氏は、中国政府が法輪功学習者や他の良心の囚人からの臓器収奪について長年調査している。

 今は非公開となっているこのデータベースが、以前は自由にアクセスできたことを、マタス弁護士は指摘。「中国国内で行われた全ての肝臓移植手術について、クイーン・メアリー病院に報告書を送る決まりとなっている。これらのデータは以前、公開され自由にアクセスできたが、私や他の研究者がそこのデータを参照・引用し始めると、データベースが非公開となり、自由にアクセスできなくなった」

 中国国内のすべての肝臓移植手術の記録を保管するために、2005年2月に中国肝臓移植登録センター(CLTR)が設立された。同センターのデータベースを直接管理するのは、最先端の外科手術医療機器を有する香港のクイーン・メアリー病院である。このデータベースの目的は、科学的な分析や評価をサポートし、中国と世界中の肝臓移植センター間の科学的な情報交換のプラットフォームを形成することであると説明されている。

 「このデータを入手することは非常に重要な意味があり、大きな助けになる。どの病院で、どの位の頻度で、どれだけの肝臓が移植されたかは、全部このデータを参照すれば確認できるから」とDAFOHの広報担当者デーモン・ノト氏は述べた。「中国政府は臓器移植を減らしていると言っているが、それを確認することが出来ない。このデータがあれば、どの病院が何をしているかを確認する手助けになる。もし腎臓や心臓その他の登録データもあればなおいいだろう。サンプル指標として、中国でどれ位の臓器がどこで移植されているかを推測するのに役に立つ」

 05年から12年まで、中国の36都市に分布している80の肝臓移植センターがCLTRに登録されていた。その間、合計2万1740例の肝臓移植データが収集され、中には1560例の生体肝移植が含まれている。これらのデータに基づき、病院のランク付けも行われており、天津第一中心病院の臓器移植センターが、10年と11年2年続けてトップになった。

 「法輪功迫害追跡調査国際組織」によると、天津第一中心病院が、生きた法輪功学習者の臓器を使い移植手術を行った疑惑がある病院の一つである。04年12月のある一週間、同病院で記録破りの44例の肝臓移植が行われたと韓国紙・朝鮮日報は報じている。また、ある移植患者の家族は香港誌・鳳凰週刊に対し、同病院が一日に24例の肝臓と腎臓の移植手術を実施していたと証言している。

 「この一つの病院でこれだけ大量に移植できたのが異常だ」。DAFOHのノト氏は続けた。「大量の臓器がどこから提供されていたのか。病院のすぐ近くに刑務所や強制労働所があるのか。データベースは臓器提供源を特定するヒントを与えてくれる可能性がある」

 「しかし一つ懸念することは、今になってデータベースの信憑性が定かではなくなったことだ。今まで、マタス弁護士はデータの信憑性にかなり確信を持っていたが、このデータは重要な鍵であると我々が主張すると、政府がデータを改ざんしてしまう可能性も出ている」とノト氏は警戒した。「移植システムが倫理的であるかを判断するために、システムの透明性が必要。他の国では、登録情報が公開されている。中国政府は現在の登録情報だけではなく、以前の登録情報も公開すべきである。医師の我々は彼らがやってきた歴史にアクセスする権利があるはずだ」

(翻訳・単馨)


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