■大紀元日本 http://www.epochtimes.jp/jp/2010/02/html/d61761.html



億万長者のカール・ラベダー(Karl Rabeder)氏(ザ・テレグラフ)

幸せになるため全財産を寄付した億万長者

 【大紀元日本2月27日】英「デイリー・テレグラフ」紙が8日伝えたところによると、オーストリアの億万長者のカール・ラベダー(Karl Rabeder)氏(47歳)、は、全ての財産となる300万英ポンド(約4億2千6百万円)を慈善事業に寄付し、本当に無一文になった。妻も彼と離婚してしまい、不幸に思われる人もいるかもしれないが、当人の彼は「金は幸せの到来を妨害するものにすぎない」と、よりいっそう幸せな人生を送っているという。

 ラベダー氏はもともと貧乏な家庭で育ったため、彼は若い時に、お金をもつことが幸せになる道だと思い、金持ちになることを志した。1986年、24歳の彼はインテリア・デザイン会社を創立し、この時から事業は順調に進み、慈善事業に寄付するため財産を売却するまでの彼の総資産は300万英ポンドまで達していた。

 彼のインスブルック( Innsbruck)、チロル州にある邸宅は、総価格140万英ポンド(約1億9千万円)で、面積が321平方もありサウナを享受することができるほか、湖の美しい風景も鑑賞できる。その他に、プロバンス (Provence)に価格61万3千英ポンド(約8千6百万円)で面積17ヘクタールあるファーム・ハウスを有し、総価格35万英ポンド(4千9百万円)のグライダー6機と、総価格4万4千英ポンド(約6百万円)の豪華なリムジンなどを持っていた。

 しかし、金持ちの生活は彼に幸せを持たらしてはくれなかった。彼はこのような空虚で派手な生活から抜け出そうと思い始めたが、なかなかそうした勇気を出せなかった。

 一番のきっかけとなったのは3週間のハワイ旅行で、同氏はたくさんのお金を費やして得られた親切やサービスなどは、全てうわべだけで仕事上での役割であり、本当の温かい心からもたらされたものではない、自分も客の役割を演じているだけですべて虚構の世界であると、改めてそれらの事実を考えさせられた。後で回ってきた南米とアフリカの旅では、更に罪悪感におちいるような気持ちになった。彼らが貧しいのは自分の裕福さとも関係があると思ったのだ。

 そして、それらの旅が同氏の全ての財産を慈善事業に寄付するきっかけとなり、彼は6機のグライダー、Audi車など全ての財産を売却し始め、昨年末には中南米の孤児たちを助けるための基金なども設立した。

 ラベダー氏はチロル州にある邸宅をロッテリーの抽選で売却することにし、その総売り上げは中南米の小規模融資やチャリティーなどにあてたりする予定。抽選期間は、2009年3月1日から2010年2月28日24:00時までで締め切りとして、21,999枚の宝くじを一枚売価99ユーロで販売している。その後、彼は毎月800英ポンドの家賃のかかる木造家屋を借りて生活する予定。全財産を売却した後、妻は彼と離婚してしまったが、彼は金持ちだった時より幸せだと語る。今は金持ちの時の心に重圧感のある生活から抜け出して、開放された自由な生活を徐々に満喫している。

(翻訳編集・柳小明)