THE EPOCH TIMES

アングル:中国「爆飲み」に沸く豪州ワイン、風味にも影響か

2018年02月28日 19時00分

2016年、中国はオーストラリアにとって、金額ベースで米国を抜いて最大の輸出市場となった。そこでワイン生産者側も状況に適応する努力を強化し、中国語を話すスタッフを雇用し、中国語表示のラベルを作成し、レストランで出す料理には箸を添えるようになっている。

オーストラリアのワイン生産者は、ボトルの封印をほぼスクリューキャップに変更していたが、中国人消費者の期待に応えるためコルクに回帰しつつある。通常はコルクを使うフランス産ワインの方が伝統的で格が高いと思われているためだ。

オーストラリアのワイン生産者数社は、ワインの風味の変更まで模索している。

ハンターバレーにあるワイナリー「アランデール」の醸造家ビル・スネッドン氏はロイターに対し、「輸出に関して、何よりもわれわれが悩んでいるのがこの問題だ」と語った。

「市場の嗜好(しこう)に合わせてワインを造るのか、それとも可能な限り最高のワインを造って、市場がそのワインを気に入ってくれるように努めるのか。正直なところ、その答えが出ているとは思っていない。どちらにも取り組んできた」とスネッドン氏は言う。

結局、スネッドン氏のワイナリーが望んでいるのは、「われわれが収穫するブドウから、われわれの流儀にのっとって、できるだけ良いワインを造ること」だという。

また、中国人消費者のワイン熱が冷めるのではないか、あるいはオーストラリアの粉乳メーカーやビタミン剤メーカーに高関税で打撃を与えたような輸入規制の変更に苦しむことになるのではないかとの懸念を抱く生産者もいる。

ワイン醸造家団体「ワインメーカーズ・フェデレーション・オブ・オーストラリア」のトニー・バッタグレーン代表は「誰もがこの好機に飛びつこうとしているが、何ごとにもリスクは伴う。これほどの成長が続くはずがない。それは皆分かっている」と話す。

スネッドン氏やピーターソン氏のような生産者にとって、それは自分たちの造るワインのほとんどを国内で販売することを意味する。

だからこそピーターソン氏は、ディナーの後で、自ら誇りとするシャルドネを一括して買い取るというWang氏の申し出を断ったのである。代わりに彼は、旧正月のお祝いとして、1本のボトルを差し出した。

「このワインを自分たちのためだけに開けることはない。友だちか誰かが一緒にいるときだけだ」とピーターソン氏は語った。

(翻訳:エァクレーレン)

 

 2月15日、世界で最も急速に成長している中国ワイン市場は、オーストラリアに貴重な成果をもたらしている。写真は、豪州ハンターバレーのワイナリーで試飲する中国人男性。14日撮影(2018年 ロイター/David Gray)

 

 2月15日、世界で最も急速に成長している中国ワイン市場は、オーストラリアに貴重な成果をもたらしている。写真は、豪州ハンターバレーのワイナリーで試飲する中国人男性。14日撮影(2018年 ロイター/David Gray)

 

 2月15日、世界で最も急速に成長している中国ワイン市場は、オーストラリアに貴重な成果をもたらしている。写真は、豪州ハンターバレーのワイナリーで試飲する中国人男性。14日撮影(2018年 ロイター/David Gray)

 

 2月15日、世界で最も急速に成長している中国ワイン市場は、オーストラリアに貴重な成果をもたらしている。写真は、豪州ハンターバレーのワイナリーで試飲する中国人男性。14日撮影(2018年 ロイター/David Gray)

 

 2月15日、世界で最も急速に成長している中国ワイン市場は、オーストラリアに貴重な成果をもたらしている。写真は、豪州ハンターバレーのワイナリーで試飲する中国人男性。14日撮影(2018年 ロイター/David Gray)

 

 2月15日、世界で最も急速に成長している中国ワイン市場は、オーストラリアに貴重な成果をもたらしている。写真は、豪州ハンターバレーのワイナリーで試飲する中国人男性。14日撮影(2018年 ロイター/David Gray)
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