ワシントン・ポスト:終焉間近の中共政権、世界の準備訴える

2005/10/14 11:47
 【大紀元日本10月14日】米ペンシルバニア州立大学歴史学部教授アーサー・ウォルドロン氏は11日、ワシントン・ポストで「中国に現れる民衆の力」と題する文章を発表し、中国共産党の統治はもはや長く続かず、遅かれ早かれ必ず民主的な方法で国のリーダーを決めることになるとし、それに応対するために、世界が準備をすべきだと呼び掛けた。

 ウォルドロン氏によると、中国共産党は北京で大会を開いたとき、メディアが高い関心を示したのは、改革措置ではなく、政治権力であった、つまり、中国国家主席胡錦濤氏は70歳になる2010年に政治舞台を下りる際、後継者は誰になるのかという権力の問題。2004年9月江沢民は中央軍事委員会主席の職務を放れ、権力が胡錦濤主席に委譲された期間はまだ1年しか経ていないが、新聞のトップ記事ではすでに国家主席の後継者のことを論じているとウォルドロン氏は指摘した。

 ウォルドロン氏は、古代の中国では新しく即位した皇帝は宮廷政治の危機に直面するが、中華人民共和国の統治者の状況は異なると分析した。古代中国の皇帝は「天命」に従い国の統治を行っていたが、20世紀初頭に「天命」の概念はすでに消え、それに取って代わったのは「人民」と「民主」とし、人民は正しい統治を示す源であり、民主は統治者を決定する方式である。また、清朝以降の統治者らもこれらの概念を口にしており、毛沢東にしても独裁専制ではあったが同様であった。

 ウォルドロン氏によると、中共の統治において、人民の概念は権力の伝承ゲームのルールに浸透しているが、実際に状況の変化は非常に遅く、北京でのポスト争いは現在に至っても清朝と同様な模様であるという。しかし、真の民主的なやり方ではない以上、この状況は長く続かないだろうと彼が示唆した。

 ウォルドロン氏は、中国は政治局、中央軍事委員会などの組織からなる約20人の共産党の精鋭者が統治しているが、彼等は毛沢東と_deng_小平と同様に戦功や血の粛清による絶対的な服従を得ることはできないと分析した。過去に於いて省クラスのリーダーらが毛沢東や_deng_小平からの電話があっただけで、命がなくなると怯えて震えが止まらなかったといわれていた。しかし今では、省クラスのリーダーらは胡主席からの電話に対して、策略をめぐらし駆け引きすることしか考えないとし、共産党の精鋭の権力は実に有名無実であると示唆した。

 ウォルドロン氏はさらに、如何なる方法を用いても、中国共産党は過去と同様に中国を完全制御することはできないとし、内部の武装安全部隊を拡大しても、さらに多くの人を逮捕しても、インターネットを含む全てのメディアを制御しても、経済成長を刺激しても、さらに共産党内部の改革を試みても、完全なコントロールはできないと指摘した。今日の中国において、リーダーまたは政府に真の権力をもたらすのは人民に他ならないとし、その上、公開した政治過程を経てから初めてそのような状況に到達できると述べた。

 ウォルドロン氏は、1989年天安門虐殺事件発生後、各省はより強い自主権を得たことによって、北京側の権力は弱まる一方であると分析した。また、_deng_小平の死後はこのような「政治主張のない統治」が続き、もはや限度にきていると述べた。最終的に、国全体は上から下まで、計画的に順序よく民主という状況に転換する可能性があるとし、政府高官の職務を競う人達は、人民に訴え精鋭を退出させる可能性がさらに高いとした。また、民衆は貧困及び腐敗に対する不満が高まり、さらなる大きい変化を迎える可能性もあると述べた。

 ウォルドロン氏は、北京の共産党の統治はますます細心に按配されたコマのように見えるとし、中国の観察家らも今後の行方に注意深く見ていると述べた。しかし、北京側は周りの民衆のことは決して忘れてはならないと、民衆の訴えを迎える準備を早くすべきだと呼び掛けた。

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