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(Photo by China Photos/Getty Images)

黄菊・元副首相の死、江沢民派権勢の終局

 【大紀元日本6月4日】香港メディアが先んじて5月9日に黄菊・副首相の死去を報じたが、中国共産党(中共)が6月2日、新華社を通じて正式に同副首相の死去を発表したことで、中共当局がなぜ当初それを誤報と否定した背景が見えてきた。黄の死去は、江沢民派が中共権力核心の中で支えているものがなくなったことを意味し、胡・温政権はこれを機に、上海閥に対してメスを入れるとみられる。

 *奴僕と呼ばれた黄菊

 黄菊の本名は、黄徳●、本籍は浙江省嘉興市嘉善県。1938年9月生まれ。80年代初めに政治界入りし、10年強の短期間でイデオロギーを管理する上海市委副書記まで登りつめた。(●=金+玉)

 香港誌「動向」によると、策略を得意とする黄氏は江沢民と馬が合い、1986年からすでに江沢民の腹心になっていたという。また、江沢民が中南海にいた頃、黄は上海に残された江沢民の家族に対して、痒いところに手が届くほど世話をしたという。黄はさらに、江沢民が引退宣言をする前に、上海に江沢民のために2箇所に「御所」を建築し、自らその傍に江沢民をお共にしようと、自身の老後用のビルも建てたという。

 *権力を欲しいままに

 「動向」によると、黄菊の妻・余慧文は、上海の一番金持ちの周正毅と結託し、巨額の見返りを受けたという。その代わりに、周は国家銀行より数百億元(約数千億円)の不法貸付金を手に入れ、上海の黄金地区・静安区東八塊の土地を獲得し、住民に対して補償金を低く抑え、強制立ち退きを行ったという。余はまた、上海の殆どのビル用エレベータ業務を総攬し、上海における不動産の急速な発展の機会も逃さなかった。一方、黄菊の兄弟は黄氏の地位を利用し、多くの利益を手に入れたという。

 黄は上海市委常委を20年間を務め、11年間で市長および書記を歴任し、周正毅の事案だけではなく、上海の政財界の腐敗のすべては、黄菊は回避することのできない責任がある。

 1992年の中共第十四人民大会後、江沢民は北京で権力を確固たるものにした後、政策特恵および資源優勢が上海へと流れ、経済発展の重心も珠江デルタから長江デルタへと移動した。上海閥の大小ひっくるめた政府関係者らも、黄の「面倒見」で真っ先に裕福になった。

 *黄菊の死がもたらした上海閥の怖気

 香港誌「前哨」の報道によると、黄菊、陳良宇および韓正の3人が固めた上海閥は、黄が病に倒れてから、まるで頭のいない群れになったという。中央政治局常委の中の後ろ盾が無くなったため、高層部の政策決定を左右することができず、胡総書記が上海閥に対してメスを入れたり、人事異動を行ったりする時の妨害が減少したという。

 情報筋によると、黄の危篤情報が出た後に、上海閥は方向転換し始め、陳良宇は胡・温との対抗が止められ、胡総書記に忠誠を誓う姿勢を公に見せたという。一方、黄の死後、胡・温は上海閥に対してメスを入れると関係者は予想している。

 *上海で500近い政府職員が処分された

 南方新聞グループ傘下の「21世紀経済報道」の5月26日の報道によると、上海紀委は5月25日の上海党代会で、ここ5年間、受理した民衆からの14万件の通報や訴えの内、5千件あまりが事案として成立し、さらにそのうちの44件は局級政府職員に関連しており、461件が処級幹部関連事案であると発表した。そのうち、局級幹部の42人、処級幹部の488人は党紀政紀の処分に処され、546人は司法機関へ送られたという。

 3月初め、上海市労働および社会保障局党組書記で、局長の祝均一、上海市寶山区区委副書記で、区長の秦裕、上海市委副秘書兼弁公庁主任の孫路一、上海電気(集団)総公司党委書記で、董事長の王成明、上海電気(集団)総公司党委副書記で、副総裁の韓国璋、上海市国資委副主任の呉鴻●、上海工業投資(集団有限公司総経理の王国雄、上海市労働および社会保障局基金監督管理処所長で、機構処所長の陸祺偉、上海市不動産土地資源管理局土地利用管理処所長の朱文錦など9人は、党の除籍および公職を解かれる処分を受けたという。(●=枚の木を王に替える)

 *上海閥は権勢を失った

 報道によると、江沢民は引退後、主に黄菊および賈慶林を通して中南海政治に対し、圧力をかけ、影響力を加えてきた。しかし、一旦、黄が政治舞台から消えれば、賈は九人の常任委員の中で1人だけでは何もできないという。

 6月1日の「蘋果日報」によると、上海当局が何年も準備していた上海・杭州間のリニアモーターカーの建設は、急遽中止された。また、陳良宇氏の政治実績とされ、建設費が20億元(約200億円)以上かかる「世界最大級摩天輪(観覧車)」計画も取り消されたという。この2大プロジェクトが中止されたことは、上海閥はすでに徹底的にやられ、反撃の力すらないことを物語っているという。

 
(記者・李途)


(07/06/04 15:32)



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