中国当局、一人っ子政策の野蛮スローガン禁止

2007年08月07日 09時08分
 【大紀元日本8月7日】中国当局のメディアは8月5日、計画生育政策(一人っ子政策)で、野蛮で乱暴なスローガンがはびこっていることから、それを禁止すると報じた。

 中国農村部では現地政府は国の計画生育政策を実行するために、強制堕胎や、強制避妊措置、高額な罰金などの手段を用いている。また、至る所に、残酷で、乱暴な内容の宣伝スローガンが書かれている。例えば、「1人目(の出産)を励む、2人目を制限、3人目を消滅」「子供を少なく生み、豚を多く育てる」「計画生育を実行しない者は、家を破綻させ、一家離散する」「墓を増やしても、生ませない」「殴って、堕ちさせ、流れさせ、頑として生ませない」「1人目で避妊、2人目で卵管閉め、3人目、4人目は殺す、殺す、殺す」など、良識では考えられないものばかり。

 中国当局のメディアによると、「中国人口と計画生育委員会」は地方行政府に対し、農村部で壁に書かれているこれらの野蛮で乱暴なスローガンを消すよう命じた。同委員会は代わりに190条の新しいスローガンを推薦したという。

 同委員会は、「農村地区では、計画生育を推進するスローガンの用語が乱暴で、外部に計画生育を強制執行しているイメージを与え、一人っ子政策への誤解を招き、中国政府のイメージを損なった」と説明した。

 それに対し、評論家は、「中国当局がこれらのスローガンを禁止する理由は、単なる面子の問題。特に2008年北京五輪を前に、当局は表の顔を綺麗に飾ろうとしている」と分析。

 米国の電子雑誌「観察」の責任編集者・陳奎徳は、「良い面から言うと、中国当局はこの社会が文明化・調和的になることを願っている。さらに率直に言えば、2008年の北京五輪の開催を前に、全世界が注目している中、多くの愛国者、特に外国人記者が大量に中国に訪れる。このような残酷で、非人道的なスローガンが見られたら、中国の面子、中国政府の面子、いや、むしろ中国共産党の面子が全部損なわれるためだ」と分析し、「中国当局は北京五輪の前に、中国を文明社会に着飾ろうとしている」と指摘した。

 山東省の盲人弁護士・陳光誠氏は昨年、地方政権が大勢の妊娠した女性に強制中絶を強要した上、不妊手術を強制したと告発したため、同年3月に、「財物損壊」「交通秩序撹乱」の容疑で当局に逮捕され、懲役4年3月の禁固刑を科された。

 このような情況において、今回の中国当局の対策について、「表だけを変えても、中身を変えないと、何も変わらない」と冷ややかな声が聞かれている。
子どもを堕ろさないと、家をぶっ壊し、牛を連れて行く(資産のこと)(ネット写真)



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