高智晟弁護士を取材した記者は勾留された

2006/03/26 11:53
 【大紀元日本3月26日】中国国内でキリスト教家庭教会と人権派弁護士・高智晟氏のドキュメンタリ映画を製作する呉皓氏は、北京の公安当局に1ヶ月以上勾留された。中共は呉氏のご家族に対し、逮捕の理由を説明せず、同氏の逮捕を外部に漏らさないよう命じた。そして早期の釈放を願っていた家族は、最近になっても同氏の所在が確認できないため、再三に考慮した上、同氏の逮捕を公表することに踏み切った。

 ラジオ自由アジア(RFA)の報道によると、ドキュメンタリ映画のプロデューサ・呉皓氏は2月22日、北京のあるキリスト教会の集会を撮影したあとに、警察に強制連行された。当日にキリスト教徒である高智晟弁護士を撮影する予定だったという。

 高智晟弁護士は、3月22日の取材で状況を明かした。それによると、呉皓氏は中国のキリスト教家庭教会のドキュメンタリ映画を製作している最中で、今年旧正月の前に2回にわたり高弁護士の事務所で彼の仕事と生活内容の一部を撮影した。そして2月22日に高弁護士の自宅で撮影する約束したのだが、その日に呉皓氏が突然失踪したという。

 呉皓氏が中国公安当局に違法勾留されてからすでに一ヶ月が経った。このごろになって、逮捕の情報が初めて公開された。逮捕当初、中共は家族に対し、このことを外部に漏らさないよう命じた。家族も恐らくすぐ釈放されると思い、彼の安全のため、中共の命令に従った。しかし一ヶ月経った今も家族は呉皓氏と電話で話をしただけで、電話口で彼は自由に話しができない状況にあると察知し、所在などを認できないままでいる。再三に考慮した家族は、呉皓氏が逮捕されたことをメディアに公表することを決意した。

 呉皓氏の逮捕を第一声に報道したのは米国「オンライン環球の声」。これはハーバード大学のネットワークと社会を研究するプロジェクトで、全世界の人々に自国のブログ文化を反映させる場を提供している。呉皓氏は2005年夏からこのプロジェクトに参加し、傘下のブログで英語の文章を公開している。今年の2月から北東アジア地区の編集者となったばかり。

 このプロジェクトのスタッフであるマックキンノ氏は20日、RFAの記者の取材に応じ、呉皓氏の家族の話を引用し、中国公安当局は彼の自宅を家宅捜査し、ビデオテープと編集用機材などを押収したという。中共政権は呉氏が撮影した映像を利用してキリスト教家庭教会を摘発するのではと家族が疑っているという。

 しかし、高弁護士は呉氏の家族の見解と異なる分析をした。「このような脅威は存在しないと思う。我々の家庭教会には一切違法行為がない。中国の憲法を遵守している。全人類の文明の価値感とも合致している。責められるようなことを一切していない」と高氏は語った。

 一方、マックキンノ氏は「呉皓氏のブログで掲載した文章を読めば、彼は非常に国を愛していると分かるはず。政府に対しも過激な批評をしていない。民主活動家でもない。だから、呉皓氏が逮捕されることに、彼の友人たちは非常に驚いている」と語った。

 呉皓氏は米国に12年間在住した。04年北京に帰国した後、米国生まれの華人5人の中国での生活を追跡し、異文化の共存と相違を探求するドキュメンタリ映画「Beijing or Bust」を製作した。その後、同氏は異なる生活文化をテーマとするドキュメンタリ映画の製作に専念してきた。そのなか、同性愛者の恋物語や、宗教信仰などの内容が含まれている。

 中共政権の暴政に異議を申す高智晟弁護士を取材することについて、呉皓氏は去年年末、英文ブログで「高弁護士を撮影し続けることは、大変面倒なことを招くはず。しかしここで止めたら、私はいままで社会弱者層に抱いてきた配慮と同情は、商品化の空論になってしまう」と心情を語った。

 また、逮捕前に呉皓氏はブログで、「今外国メディアからよく中共政権によるメディア管制への見解を求められる。中国で生活していくうちに、時間が経つにつれ、立場を見つかることがだんだん困難になってきた。一般の中国人としてではなく、私個人としては、民主社会の実現を願っている。自分を表現できない社会には生きたくないからだ。しかし、そうすると私は投獄されるかな」と書き記した。

関連記事
注目記事
^