【大紀元日本4月28日】雨さえ降らなければ、毎朝最寄り駅まで20分ほど歩きます。途中の川沿いに柳が植わっており、つい先日、遠目になんとなく木全体が緑がかって見えました。近づいて見ると、枝のあちこちに緑の小さな粒が付いているではありませんか。そして、それが、数日のうちに一斉に芽吹き、あっという間に目にも鮮やかな緑となりました。こんな時季にぴったりの詩をご紹介しましょう。(智)
送元二使安西 唐・王維
元二の安西に使いするを送る
渭城朝雨浥軽塵 渭城(いじょう)の朝雨 軽塵を浥(うるお)す
客舎青青柳色新 客舎(かくしゃ) 青青 柳色 新たなり
勧君更盡一杯酒 君に勧む 更に尽くせ 一杯の酒
西出陽関無故人 西のかた 陽関を出づれば 故人無からん
(日本語訳)
朝方渭城に降った雨が、軽く舞い上がった塵を潤し、
旅館の前の青々とした柳は、雨に洗われていっそう鮮やかに見える。
(君は今から遠く安西に使いに出るのだから)さあ、もう一杯飲み干しなさい。
西のかた陽関を出れば、もう親しい友もいないだろうから。
【ひとこと】
友人の元二が、使者として西域の安西に旅立つに際して、渭城(長安郊外)まで見送ったときに詠んだ送別の歌である。西域には親しい友人もいないだろうから、「さあ、もう一杯」と勧めるあたり、作者の元二に対する思いやりが絶妙に詠み込まれている。
(08/04/28 00:40)
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