ヒ素汚染事件、中毒患者450人に=中国広西チワン族自治区
【大紀元日本10月16日】中国広西チワン族自治区河池市金城江区東江鎮加遼小区の下倫屯で9月29日ごろから発生したヒ素汚染による中毒患者は、10月10日午後6時までに450人にまで増加し、その中の4人が新たに軽度ヒ素中毒と診断された。合わせて55人の軽度ヒ素中毒患者は依然として病院で観察・治療を受けている。
河池市によると、下倫屯と江葉屯の全村民647人はすでに尿検査を行っており、合わせて450人尿中のヒ素含有率が基準値を超えていたという。
同市7日の公表では、6日午後9時までに136人の尿中ヒ素含有率が基準値を超えており、うち15人に顔面浮腫、悪心、嘔吐、食欲不振などの症状が出ていたと伝えられている。
検査後、村民の症状から医師がヒ素中毒の疑があるとの報告を受け、金城江衛生局はただちに調査員を現地に派遣し調査を実施した。結果、下倫屯村の水源に基準値を大幅に超えるヒ素が含まれている事が明らかとなったという。
*ヒ素汚染
村民は、村の近くにある製錬工場のそばを流れる小川が7月初めに洪水となったため、地下の井戸が水没したと話している。衛生部門はこの洪水により井戸水が汚染されたと考えているようだ。
「中国日報」は、汚染源は柳州華錫グループ有限公司に属する製錬工場であり、同工場が川に汚水を捨てているためヒ素汚染が発生したものと伝えている。
さらに大陸メディアは、事故の原因は台風の影響であり、河池市周辺では9月25日大雨が降り、この大雨が同市加遼社区付近の金海冶金化学工場公司の汚水処理池に降り注ぎ、ヒ素含有物が水に浸かった。このためヒ素を含む廃水が溢れ出し、周辺にある江葉屯の池に入り込み地下水が汚染されたと伝えている。
ヒ素は人間が過剰に摂取すると死に至る。殺虫剤や鼠などの毒薬に多く使用され、金属製錬にも幅広く使用されている。
中国では度々ヒ素中毒事故が発生しており、その被害者は工場で働く作業員を含め、関連工場付近の住民である。
今年1月、湖南省懐化市のある化学製品工場で飲用水汚染が発生し、数十人がヒ素中毒になった。また、9月にも雲南省のある製錬工場で事故が発生し、作業員8人がヒ素中毒を起こし、うち1人が死亡している。
(翻訳・坂本)
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