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低迷期に入った中国経済

 【大紀元日本4月1日】中国マクロ経済に係る最新の報告によると、中国経済の周期的低迷は始まったばかりであり、最近において一部の経済数値が好転したことをもって全体的な経済の回復を牽引することは困難であるという。ラジオ自由アジア(RFA)が伝えた。

 中国人民大学経済学院が3月20日に発表したこの報告は、主に中国マクロ経済の動向に関するものであった。報告の見解として、最近の2カ月において工業関連の指数が好転しているが、これは政府の刺激策の産物であり、また、昨年における過度のストック調整に起因するものである。しかし、こうした好転は、堅実な需要を基礎としておらず、また、構造的な支えがない。中国経済の周期的な低迷は始まったばかりであり、底入れ・反発が開始されたわけでは決してない。

 ニューヨーク市立大学経済学部教授・周炬源の見解によると、過去2カ月の間、一部の購買担当者指数 (PMI)の下げ幅が減少したが、それでも、中国マクロ経済が既に回復に転じたとの説明にはならないという。

 「いま、仮に中国経済が好転した、あるいは、低迷が止まったとするのは、時期尚早であると思います。3月下旬現在で、谷底は見えていません。この後にV字型の回復を語ってもよいのですが、それは時期尚早です」(周炬源)

 周教授によると、中国経済の最大の問題は、貿易依存度が過大であり、米国、欧州及び日本などの経済がまだ回復しないことから、中国経済は、なお一定の調整期間が必要となるという。「輸出部門が中国GDPの43%を占めており、生産の40%以上を外部に売らなければなりません。しかし、現在、金融危機による経済の衰退で、これを内需の拡大で補うことは困難です」

 中国人民大学の報告は、中国経済低迷の9つの原因を提起しているが、このうち、国際経済の低迷による中国の輸出低迷が重要であるとしている。その他の原因として、国民の消費マインドの低下、国民収入の伸びの緩和、深刻な失業問題、製造業における深刻な過剰生産、政府財政状況の悪化、および貯蓄を増やし、消費を減少させようとする国民のマインドの顕在化等が挙げられていた。 

 元・中国体制改革研究所研究員で、「当代中国研究」編集長である程暁農によると、過去10年における中国経済の成長モデルは主に輸出に依拠しており、こうした成長モデルでは、中国のような大国が長期的な経済成長を維持することを支えることはできないという。「第一に、経済成長自体が、政府が投資によって強力に牽引してきたものです。第二に、収入が二極化しており、絶対多数の消費者が消費する力を欠いています。こうした経済に持続性はありません。第三に、中国は国際市場によって養われています。中国政府のこうした考え方は幼稚です。私は基本的に、中国の経済成長形態は、非常に奇形かつ異常であって、いかなる持続性も備えていないと考えます。したがって、長期的な苦境に陥るのは必然的です。”

 最近、中国経済学界において、中国マクロ経済の将来に係る判断が割れている。程暁農によると、中国人民大学の報告は、相対的に見て、中国の現状に近いという。「私は、相対的に見て、中国人民大学の報告は現実に近いと考えます。しかし、この報告さえ、完全に率直な記述がなされているわけではありません。実際の状況は、この報告よりもひどいと考えます。この事情は理解できます。なぜなら、人民大学は、結局のところ、政府に対し、完全に異を唱えることはできないからです。中国政府は現在、手を尽くして企業、民衆の需要を喚起しようとしています。こうした状況の中で、人民大学が真実を語ることは非常に難しいのです」(程暁農)

 報告の結論は次の通りである。中国経済の外部環境は悪化を続け、国内の支柱である産業は低迷を続けており、中国の景気刺激策の効果は不確実である。また、中国社会が景気変動の衝撃を吸収する能力は弱い。こうした要因から、中国マクロ経済低迷の道の長さがどれほどのものになるかは不確実である。

 程暁農は、中国経済低迷の周期は相当に長くなると予想している。

 
(翻訳・飛燕)

 (09/04/01 06:32)  





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