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英国の「母の日」

文・縁

 【大紀元日本5月3日】日本の母には申し訳ないのですが、英国に在住する筆者は毎年、日本の「母の日」をすっかり忘れてしまいます。それというのも、イギリスの母の日は教会の暦で四旬節(lent)の中日(初日から数えて4週間目の日曜日)にあたり、アメリカの母の日の頃には、母の日のカードもプレゼントも跡形もなく消え去っているからです。 今年は3月22日でした。 ちなみに、2010年の母の日は3月14日、2011年の母の日は4月3日と実にまちまちです。
イギリスの母の日は、特にカーネーションという決まりはないよ うです=筆者の自宅で


 四旬節とはキリスト教徒が節制を通してキリストの苦しみを分かち合う期間で、初日から46日後(日曜を除いた40日後)が復活祭となります。余談ですが、今でも40日間何かを控えようとする発想はあるようで、イギリス人の夫が「40日間カフェイン抜きの生活」を試みた年もありました。

 さて、英国の母の日は正式にはMothering Sundayと呼ばれ、その起源はアメリカの母の日とは全く異なります。アメリカでは150年前にアナ・ジャーヴィスというアパラチア地方の人がコミュニティーの貧困家庭に目を向けるよう、母の仕事に感謝する日を定め、彼女の死後、娘のアナが母の功績を残すために母の日を国民の祝日とするようはたらきかけたとのことです。

 かつてのイギリスでは、日曜日、 自宅の近くの 子教会(daughter church)の礼拝に参席していました。そして年に一度、里帰りし 母教会(mother church)で礼拝することが大切だとされ、 四旬節の中日に自分の母教会を訪れる習慣が現れました。お屋敷に奉公に出された子供や、見習い職人が、母親や家族に会えるよう一日だけお休みが出されたようです。

 現在の英国では母親に感謝し、労働をねぎらい愛情を表現する日となっています。イギリスでは3月に入るとカードやチョコレートが店先に並び、レストランではMothering Sundayの予約が入るようです。


 (09/05/05 04:27)  





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