大紀元時報

「炎黄春秋」誌人事介入 指導部の分裂があらわに=米中国語メディア

2016年08月04日 16時04分
取材を受ける炎黄春秋出版社の胡德華副社長(ネット写真)
取材を受ける炎黄春秋出版社の胡德華副社長(ネット写真)

 「炎黄春秋」への締め付けは習氏の指示ではない

 今回副総編集長を解任された王彦君氏は「多維新聞網」(23日付)の取材に対して、習近平国家主席は「炎黄春秋」の運営について「封殺しない、良く指導する」との指示に関する噂について、「情理に合う」と肯定的な考えを示した。王氏は、地方から中央まで昇進してきた習氏は下層の状況をよく知っており、同誌の主要読者層である党内の老幹部ともよく交流しているため、その指示は「情理に合う」とした。

 また、王氏は今回の強制人事更迭のやり方が文化大革命の時のように乱暴で、習氏の「指導」と全く合わないことから、習氏の指示ではないと分析した。

 江派閥中宣部の仕業

 1991年に創刊した「炎黄春秋」は歴史記述や評論記事を掲載し、中国政治体制改革の推進を努めてきた。しかし、近年同出版社は、党内江沢民の側近で中央政治局常務委員劉雲山氏が掌握する情報統制の中心である中央宣伝部(中宣部)からの圧力を受けるようになった。

 香港誌「争鳴」昨年5月の報道では、劉氏が中宣部の会議において「炎黄春秋」を名指しで批判したという。

 昨年7月に離職した元総編集長の楊継縄氏は離職前、中宣部が監督する政府機関「国家新聞出版広電総局」へ公開書簡を発表した。書簡によると、2014年9月10日に中宣部は事前通達なしで、同出版社を管轄する機関、学術団体の「中華炎黄文化研究会」から、当局文化部直轄の「中国芸術研究院」に突然変更したという。楊氏自身も当局から圧力を受けたことなどを明らかにした。

 中国共産党史学者で人民解放軍軍事出版社の元社長である辛子陵氏は、7、8月に開催される予定で党指導部の重要人事を話し合う「北戴河会議」の前に人事介入が行われたことから、江派閥が世論を習氏にとって不利な方向に動かし、この重要会議をかく乱する目的にあるのだと分析した。

(翻訳編集・張哲)

 

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