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2007年1月15日 中国共産党元老で、父親の薄一波氏が亡くなり、政治家としての将来に陰りが見えてきた薄煕来(右)

四面楚歌 太子党・薄煕来の敗北の運命

 【大紀元日本5月9日】一年前に重慶市に党書記として赴任した太子党(世襲政治家グループ)の薄煕来は最近、南部で党文化(中国共産党の洗脳式考え方・文化)の洗脳に力を入れている。赤色政権の歌を歌うこと、赤色政権が擁護する内容のEメールの作成、送信し合うこと、及び赤色政権書籍の読書イベントなど宣伝に注力している。中国共産党高層部及び民間で薄煕来氏の評判が非常に悪く、政治家としての将来性はないと見られている。最近、赤色政権の宣伝に力を注ぐことで「赤色政治家」として中国共産党指導層後継者のポジションを狙っているようだ。

 薄煕来の政治野望は昔から朝野に知られていた。中国共産党元老である父親の死去、また支えとなる元中国共産党党首・江沢民の引退によって、同氏の政治家としての将来性に陰りを見せている。薄煕来の本質は残虐だが、権力で悪行とスキャンダルを隠していた。薄煕来のスキャンダルを暴き、冤罪で投獄された香港メディア「文匯報」東北支社の姜維平・元主任はラジオ自由アジア(RFA)の取材に応じ、中国共産党中央政治局委員、重慶市委員会書記を務める薄煕来は、当局の調査に直面していることを明らかにした。薄煕来を巡る問題が多くあり、起訴しようとする人は数え切れないほどだという。

 薄煕来は現在、重慶にて権力を握っているが、民衆は彼の悪行を忘れることなく、すでに逃げ場はないと姜・元主任は指摘した。

 薄煕来は、江沢民元総書記に従い、法輪功修煉者に対し人道に背く残虐な迫害を行っている。法輪功修煉者により世界各国の法廷で起訴されている。

 赤色党文化を売り込む薄煕来

 中国共産党十七回人民代表大会にて、薄煕来は政治局委員に昇進した。国務院副総理になる噂もあった。しかし、結局北京に残れず、中国西南部の都市重慶に配属された。この結果から薄煕来の昇進に対して党内で反対の力があったことが分かった。重慶市書記に就任して一年が経過した最近、自ら赤色政権の宣伝イベントをプロデュースした。内容は赤色政権の歌を歌うこと、赤色政権擁護する内容のEメールの作成、送信し合うこと、及び赤色政権書籍の読書イベントなどある。

 薄煕来の名声は民間でも中国共産党指導層でも非常に悪かった。最近赤色政権の宣伝に力を入れることは深い政治目的があった。自分は赤色政権の後継者に相応しいことを外部にアピールしていると見られている。


 中国共産党指導層の座を狙う

 薄煕来は権力への執着が非常に強い。中央に行ってから、新鋭政治家・習近平に取って代わり、国家副主席の座を狙っていた。

 しかし、中国共産党十七回の会議で、習近平は中央政治局最高指導部に入り、九人の常任委員に列席し、国家副主席にも任命された。薄煕来はその配下にある政治局委員に過ぎなかった。

 敗北した薄煕来はネットで選挙の公平性を批判する文章を挙げたが、負け犬の吼えにしか聞えなかった。

 国家副主席の野望を叶えることができなかった薄煕来は今度は、国家副総理の座を手に入れようとした。国内外のウェブサイトで副総理有力候補としての政治家を一人ずつ批判した上、自分の功績を宣伝する文章もたくさん挙げた。野心家の下心は一目瞭然だ。

 異議者を徹底的に排除、手段選ばず

 薄煕来は重慶市委員会書記に就任後間もなく、一万人を超える官員を逮捕した。地方官員の腐敗と汚職を根絶するためと、地方メディアが賞賛したが、実のところ、自分に従わない官員を排除するための逮捕に過ぎない。

 大連で市長を務めたときから、自分に反対する官員や民衆に報復するために投獄した前例は多くあった。冤罪はよく使った手段だった。被害者は官員、実業家、ホテルオーナー及び弁護士など社会各階層に遍在した。

 姜維平氏:薄煕来は偽善者

 かつて薄煕来のスキャンダルを暴き、冤罪で投獄された香港メディア「文匯報」東北支社の姜維平・元主任は薄煕来が金州で公務についていた頃のことを紹介した。

 金州は大連市配下にある政治管轄地域となる。中央指導層の幹部はこの地を訪れ、優秀な教師の家を訪問する予定だった。時に金州トップを務めた薄煕来は一歩先にその優秀な教師の家に行った。貧乏だった教師の家にカラーテレビ、冷蔵庫、絨毯などを運んだ。教師の生活に関心を持っていることを中央幹部にアピールするための偽装工作である。幹部の訪問が終了後に、すべて回収しようとした時、突然なことで教師は泣き倒したため、ソファだけ残してあげたという。

 薄煕来のこのような指導層や民衆にみせるためのショーについては、枚挙にいとまがない。騙された民衆は最初涙を流して感動するが、時間が立つと真相がわかり、薄煕来を偽善者と罵るのである。

 江沢民集団に従い 法輪功に残酷迫害

 昇進のため、大連市長及び遼寧省長を務める間に薄煕来氏は江沢民・元総書記に従い、法輪功への迫害に手段を選ばなかった。商務部長を就任後、各国へ訪問するたびに、当地の法輪功修煉者により「人道に反する罪」や「拷問罪」で起訴された。

 明慧ネットの情報によると、1999年、江沢民が法輪功に対して迫害を発動した以来、薄煕来は、江沢民に追随し、法輪功修煉者に対して、脅迫、違法逮捕、長期拘禁、洗脳、拷問、殴打など迫害に手段を選ばなかった、一部の修煉者は迫害により、命を失った。薄煕来が省長を務めた遼寧省では、法輪功への迫害に最も力入れた。

 2007年10月、遼寧省の馬三家労働教養所で残虐な事件が発生した。女性法輪功修煉者18人が裸にさせられ、残虐な男囚を拘禁されている牢屋に入れられ、強姦暴行された。うち5名死亡、7人が精神分裂、そのほか身体障害を残した事件があった。薄煕来の許可がなければこのような事件は起こりえない。

 2007年11月5日、 法輪功修煉者・潘宇氏はオーストラリア高裁にて薄煕来を起訴した。被告・薄煕来に対する欠席審判が行われ、高裁は薄煕来の罪状成立と判定し、潘宇氏は勝訴した。

 いままで、米国、イギリス、ドイツ、アイルランド、ニュージーランド、ロシア、オーストラリア、韓国、スペイン、スウェーデンなど十数ヵ国の法廷で、法輪功修煉者は薄煕来に対し、殺人罪、人道に反する罪、拷問罪で起訴している。

 (翻訳編集・楊J)

 (09/05/09 20:21)  





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