THE EPOCH TIMES

【生活に活きる植物】10・牡丹(ボタン)

2010年06月04日 14時30分
 【大紀元日本6月4日】ボタン科の落葉低木で、原産地は中国。日本に渡来した8世紀頃には薬用として栽培されていました。その後、則天武后も愛でたといわれる牡丹は「花の王」として親しまれ、日本でも数々の園芸品種を生み出しました。多くの品種は4~5月に花が咲きますが、二季咲きの寒牡丹、1~2月に開花する冬牡丹もそれぞれ茶席に華を添えます。牡丹園は各地にありますが、島根県の大根島や奈良県の長谷寺が有名。根の皮を日干しして乾燥したものは牡丹皮(ぼたんぴ)と呼ばれ、生薬として使われています。

 【学名】Paeonia suffruticosa

 【別名】富貴花、百花の王、二十日草、ぼうたん

 【成分】ベオノール、ペオノリット、ペオサイドなど

 【薬用効果】牡丹皮は心、肝、腎経に働き、解熱作用や血液の流れを改善する作用があります。また、長期の微熱、月経困難、内臓の腫れ物などにも使われます。目的に応じて生で、あるいは酒で炒ったり炭になるまで炒ったりして使用します。一日の分量は乾燥物6~12gを煎服。一般的に単独ではあまり使用せず、妊婦には禁忌です。

 【その他】日本でも牡丹の花の艶やかさは多くの文人墨客に愛され、着物、陶磁器などの模様に描かれたり、『枕草子』を始め多くの文学作品にとりあげられました。美しい女性の喩えとして「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉がありますが、実際にこれら三つの植物はすべて婦人病によく使われている薬草です。

 また、牡丹は牡丹餅(ぼたもち)、牡丹鍋(猪鍋)、ぼたんエビなどの食べ物の名前や、ぼたん雪、牡丹桜などの名称でもお馴染です。
盛丹炉(撮影・ハナビシソウ)


鳳丹白(撮影・ハナビシソウ)



(文・ハナビシソウ)


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