【ぶらり散歩道】ー茨城篇ー 巨木の欅に囲まれた若宮八幡宮(常陸太田)

2013年08月29日 07時00分
【大紀元日本8月29日】若宮八幡宮は、JR水郡線(水戸~郡山)の常陸太田駅から北に向かう木崎坂を上って、鯨が丘商店街を通り過ぎた約1.5kmの見晴らしのよい高台にある。若宮八幡宮は、馬場八幡宮(馬場町)と対をなす佐竹源氏の氏神で太田16町の鎮守である。創建は1394年(応永元)で、鎌倉の鶴岡八幡宮の分霊を舞鶴(太田)城内に奉ったことが始まりと言われている。若宮の祭神は大鷦鷯尊(おおささぎのみこと)。

 現在の場所に移されたのは1708年(宝永5)で、東西の金砂神社の大祭礼と同様、日立市の久慈浜まで神輿が渡御し、磯出の神事を盛大に執り行なっていた。同社には、年に2回の大祓(おおはらえ)の行事がある。6月30日に行なわれる夏越(なごし)の祓、12月31日に行なわれる年越の祓で、茅の輪(萱すすき)を束ねて2~3mぐらいの円形に作ったものを立てて、輪くぐりをして罪やけがれを祓うものである。私は偶然にも2回、夏越の祓のときに同社を詣でている。

 参道の両脇には、甲乙つけがたい6本の大きな欅が立ち並んでいる。このうちの鳥居をくぐったすぐ右側にある1本が同社の神木として崇められてきたもので、茨城県の天然記念物に指定されている。幹周り11.40m、根元25m、高さ約30m、樹齢640年の欅の樹勢は、空洞があって手当てをされているにもかかわらず力強い。

 常陸太田には、若宮八幡宮と並び称される馬場八幡宮がある。1056年(天喜4)、岩清水八幡宮の神霊を分祀したことが馬場八幡宮の起源と言われている。現在の社殿は、1574年(天正2)に落雷のために焼失し、1580年(天正8)に造営されたもの。

 若宮八幡宮 常陸太田市宮本町2344 問合わせ:0294-72-0868
 馬場八幡宮 常陸太田市馬場町574   問合わせ:0294-73-2100

 
馬場八幡宮

横から見た本殿

阿吽の狛犬(台座には天保11年と刻まれている)

拝殿の彫刻が素晴らしい

夏越の祓の輪が見える

神木の欅(空洞は埋められている)

(八木国夫)


 
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