値崩れが止まらない上海住宅市場

2005/10/19 10:59
 【大紀元日本10月19日】国慶節の追い風を借り、10月3日、上海で“休日の住宅市場―2005年上海不動産秋季展示会”が開催された。今回の秋季展示会においては、閔行区に位置する夏朶小城が注目を集めた。夏朶小城の以前の公開価格は5700元/㎡であり、8月において団体購入者が希望価格として4000-4500元/㎡を提示したところ、きっぱりと断られた。しかし、今回の展示会において、当該物件の価格は、4100元/㎡という最低価格であり、下げ幅は1600元/㎡であった。各住宅の面積を125㎡とすると、購入者は、8月から10月までの2ヶ月間待っただけで、20万元近いお金を節約できたことになり、200㎡の大型物件であれば、32万元が節約できたことになる。

 ヤフー不動産は、東方早報の報道を引用し、閉幕したばかりの展示会と、ゴールデンウィーク時における市況の比較を行っている。5月のゴールデンウィーク時の不動産市場は、人気がまばらの寂しい場面が見られたが、今回の展示会においては、これが、人波でごった返す賑やかな情景に変わった。展示会の開催組織が後に公表した数字は、同様にして、人々の心を奮起させるものであった。4日間で売れたのは2800件余り、金額にして12億元という販売実績は、人々に住宅市場の最盛期を想起させるものであった。

 しかし、報道によると、この休日の住宅市場における活発な取引量について、展示会に参加したディベロッパーを含む多くの者から早速疑問が呈されている。少なくとも、ネット上における住宅の取引量から見るに、10月4点xun_ネ降に成立した取引は、10月10日に500件が成立したのを除いては、一日200件から400件余りしか取引が成立していない。これらの数字と、休日前を比べても、質的な変化は全く発生していない。

 次に、今年9月の取引量は、昨年同期の半分にも達しておらず、伝統的に販売が旺盛なこの時期としては、明らかに物足りない状況となっている。以前に業界関係者が10月の“放出量”について下した基本的な判断は、取引量が、一日あたり6、700件前後に回復するということであったが、現在の統計から見るに、政策支援住宅を含めても、この数字も理想からは程遠い。

 また、大部分のディベロッパーは、既に現在の住宅市場には「冬」が訪れていると見なしており、その「冬」を越すための準備を行っている。例えば、万通代表である馮侖氏は、以前にテレビの取材を受けた際、誇らしげに自らの「反周期的対応」を総括したほか、万科の上層部もまた、内部会議において、「長期作戦」の決意を表明している。上実発展の盧鏗総裁は「上海住宅市場の谷底を測るのは難しい」と述べている。また。衛明不動産マーケティング・シンクタンクの責任者である蔡為民氏は、昨年より、高すぎる上海住宅価格に対する懸念を表明してきた。

 この経済現象への見方が何であれ、皆の視点はほぼ一致している。すなわち、現在の住宅価格では、決して市民の大きな購買意欲を刺激できないということであり、また、高すぎる住宅価格の問題は依然として存在している。施永青氏に対して上海の住宅市場の取引量がなおも回復しない理由を尋ねたところ、数十年間不動産に携わった経験を持つこのベテランは、「原因は、まさに値段がまだ十分に下がっていないことである!」と答えた。

 中国証券報の報道によると、記者が、展示会に訪れた李さんを取材したところ、李さんは「今の状況で、価格がいくらになれば住宅を購入するかということですか?…今回値下がりしましたが、次もまた下がるかどうかははっきりしません。だから、現在最善の方法は、様子を見ることなのです」と話していた。

 中国指数研究院華東分院が、展示会の現場で、「いつ住宅を購入するか」というアンケート調査を実施し、初日に1500人分の調査票を回収した。調査結果によると、調査対象者の59%が、上海不動産市場は小幅下落の趨勢が継続すると認識していた。下落が継続する期間の問題については、調査対象者の44%が、来年中ごろまで続くと認識していたほか、28%が来年末まで、7%が来年末以降も下落が続くと認識していた。今年末で下落が終息すると認識していた人はわずか21%であった。

 調査報告によると、調査対象者の71%が上海住宅市場に対して消極的な見方をしており、3ヶ月以内に住宅を購入したいと答えた者はわずかに5%であり、購入者の購買意欲は氷点に達している。

 証券報によると、以上の数字から分かることは、過去数年間、とりわけ昨年において、上海の住宅価格は病狂的な上昇を見せたが、3月以来のマクロ調整により、購入者は、上海の高すぎる住宅価格に対して合理的な認識をするようになっており、不動産価格は、必然的に合理的な価格に回帰することとなるであろう。

 
(記者・欧陽宇)


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