四川省成都市、工員5千人デモに警察隊突入、負傷者多数

2006/01/25 07:32
 【大紀元日本1月25日】四川省成都市にある軍事用品の製造工場はこのほど、工員らに賃金および退職金を未払いのまま、破産宣告した。工場のトップ側が汚職した疑いで、1月18日に5000人の工員が集まり、工場側に対して話し合いで問題解決を求めたが、政府側警察隊千人以上の突入を受け、工員10人以上が逮捕され、負傷者多数、工員1人が重体となった。

 成都市東郊外の十陵鎮にある三五四軍事工場は、約3億元の固定資産を有するが、工場側のトップに8千万元で安く売られた。さらに、政府より支給された工員らの給料および退職金に充当する2億元を横領し、工員らの賃金を未払いにしているという。

 旧正月が近づき、工員らの生活は困難に陥った。情報筋によれば、18日に工員らは、話し合いに応じない上層部2人を工場内に監禁、協議を求めた。しかし、協議に対して上層部の者は誰も応じなかったという。

 突入があった日の夜、約千人以上の警察隊が警棒を手に持ち、工場を取り囲み、まるで映画を見ているようだと工員は語った。当時、工場の中および外の街灯がすべて消され、工場に入る各出入り口は警察に塞がれた。突然の警察隊に驚いた工員らはなす術はなかった。多くの工員は負傷し、事件後の今でも心が落ち着かないという。

 現場にいた工員は、「政府は今回の衝突を暴動と決め付けたそうだ。しかし、工員らは誰も暴動は起こしていないし、自分たちの賃金を支払ってもらうためだけだ。ここの汚職はひどいものだ。本当に暴動を起こすなら、とっくにそうしている」と話し、工員らは暴動ではなく、冷静に話し合いで解決を求めたことを強調した。

 工員は、記者のインタビューに対して「今回の事件は本当にあった。地元の人々も目撃した。警察隊は4、5日にわたる弾圧を終え、やっと撤退した。負傷者は出ており、重体になった人もいる」と語った。

 公安局および十陵鎮派出所は、記者のインタビューに応じなかった。また、成都長江医院によれば、同事件は知っているとし、負傷者も運ばれてきたが正確な数は分からないと答えた。

 中共は昨年1年間で8万7千件の集団抗議事件が発生し、全国に波及している。民衆の抗議と訴えが高まる中で、中共政権はすべて武力鎮圧で事件を対処した。民衆の不満は募り、社会的不安定要素も増加しつつあるのだ。

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