高弁護士:「中共政権の崩壊のためなら、命を惜しまない」

2006年02月04日 12時20分
 【大紀元日本2月4日】人権派弁護士・高智晟氏は中共政権から迫害を受けている人々の依頼を多く引き受け、危険を顧みない勇気ある行動で民衆から熱烈な支持を受けている。同氏はこのほど、英紙「ガーディアン」の取材に応じ、中共政権と自分が置かれている現状に言及し、フランスやドイツなどは、いずれ中国国民に償いをすることになると中共寄りの国家を厳しく非難した。さらに「中共政権の崩壊のため、命を惜しまず戦う」と意気込みを語った

 同紙のインビューで、高弁護士は「共産党が殺害したのは8千万人、ナチスに殺害されたユダヤ人の数の13倍である。国際社会はナチスに対してその蛮行を当初から非難していたが、中共政権の暴虐ぶりについては目をそらしている。高度成長を続ける中国とのビジネス関係を失いたくないからだ」と指摘した。

 高弁護士はこれまで数百人の拷問被害者からの依頼を引き受けた。そのため、北京に在住する高弁護士は、電話が盗聴され、30人以上の私服警察が彼を24時間監視し、12歳の娘も尾行の対象となっている。去年12月、同弁護士の法律事務所の業務が強制停止された。その後、いつでも逮捕できると警告され、1月17日午後11時ごろ高速道路を走行中、ナンバープレートが隠された自動車が彼の車に衝突事故を仕掛けたが、危機一髪で難を逃れた。このような危険情況に対し、高弁護士はまったく動揺しないと語った。

 41歳の高智晟氏はこれまで、民主活動家、宗教弾圧の被害者、炭鉱事故の遺族、土地を強制収用された農民など弱者を対象に、ウェブサイトを通じて支援し、国民の支持を得ている。その意味で高弁護士は、同世代の弁護士の中で最も著名な人物となった。同氏は、「共産党はあまりにも多くの邪悪かつ残忍なことをやってきた。だから私は戦うことを決心した」と高弁護士は意気込みを語った。

 高弁護士は弱者を助けるために、国内各地を秘密裏に訪問してきたという。去年12月、同氏は警察の尾行を振り切って、東北部の長春市を訪れ、法輪功学習者が受けている拷問を調査しようとしたが、調査予定の対象者の多くはすでに死亡していた。高弁護士は、「母と息子が警察に逮捕されてから10日間で死亡したケースがあった。警察は父親に息子が飛び降り自殺したと伝えたが、自殺現場と遺体を見せることを拒んでいる。息子の遺体は死後1ヵ月経っても警察から戻ってこないそうだ」と語った。

 高弁護士は3通の公開状を中国の指導者・胡錦涛主席と温家宝首相に送ったことについて、「共産党から脱退することを進言した。この党が改革を続行するのはすでに不可能だ。歴史的に見て、独裁が永遠に続くはずはない。いつか、両手を血に染めた人たちが民衆の審判を受ける日が来るだろう」と公開状の主旨を説明した。

 2003年当時に比べ、高智晟氏の厳しい論調はより多くの国民に受け入れられるようになった。当時は胡錦涛主席と温家宝首相が執政し始めた時期であり、国民は彼らに改革の希望を託していた。しかし、そのときから中共政権による民主活動家や記者、ネット異見者と弁護士への迫害が一層強化された。

 英国のブレア首相を始めとする国際社会の多くの人は「政治の自由は経済の発展に伴って誕生する」と主張しているが、高弁護士は「このような言論は欧米国家が人権を弾圧してきた中共政権とビジネス関係を築くための口実だ」と厳しく批判した。

 懸命に中共政権と親密な関係を構築しようとするフランスとドイツについて、「多くの中国人は両国政府を中共政権と同様に恐ろしいと認識している。彼らは自分の経済利益しか頭にない。中国人の苦難を土台に大金を稼いでいる。中共政権に迎合するような「文明国家」は将来必ず代償を支払うことになるだろう。国際社会には、中国の真の姿を知ってもらいたい。我々が直面しているのは数百万人の軍隊を有する独裁政党だ。毎日数十人の私服警察が我が家の付近で監視を続けている」と高弁護士は非難した。

 20年前なら、このような「反政府言論」を発した人は、即座に監禁、処刑だった。高弁護士が今だに自由でいられるのは、いったん彼が逮捕されると、国内外で強い抗議の声が起こることを中共政権が憂慮しているからだと高弁護士は分析している。

 さらに、高弁護士は、「私は死を恐れない。もし私の犠牲によりこの独裁政権を崩壊させることができるならば、私は命を惜しまない」と決意を語った。

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