陳総統:帰路は米国経由せず、抑圧を緩和し、台湾の国益を守る

2006年05月11日 10時07分
 【大紀元日本5月11日】陳水扁・台湾総統は9日、コスタリカで帰路にドミニカとアラブ首長国連邦のアブダビを経由し、5月11日に台湾に到着する予定と発表した。

 BBCの報道によると、今回の中南米訪問において行きも帰りも米国を経由しないことについて、黄志芳・台湾外交部長は、アラスカ州は米国中心地より距離があり、給油するために米国の友人たちにわざわざ遠くから来てもらうのは恐縮であるため、アラスカ州経由を取りやめたと説明した。

 台米関係に対する影響関する記者の質問に、陳総統は「台米関係にはいかなる影響も受けない」と示した。

 国家利益を守る

 陳総統は、今回の経由地を何度も変更したことについて、「台湾の国家利益を守ることが、我々の唯一の考えである」とし、「今回の決断は、決して感情的に物事を処理したことではない」と語った。陳総統は、外交において、抑圧は決して許せないし、ましてや国家の尊厳が見下げられることは許せないと考えを明らかにした。

 陳総統は、今回の対処および考えとは、外部からの圧力を緩和し、難所を乗り越えることを望んでいるとし、双方にとって良いことになるとの見解を示した。

 陳総統は、2000年に初めて条件付きで米ロサンゼルスを経由した際、大型宴席の開催などは許されなかったことを忍んだとし、翌年、ニューヨークを経由したときに、ようやく米議会議員と面会することができたと過去を振り返って語った。陳総統は、これまでに如何なる制限があっても、米国本土の主要都市が経由地になっていたが、今回はアラスカ州およびハワイ州のみとなっており、その上、多くの条件に制限されることを指摘した。

 陳総統は、馬英九・国民党党首が台湾総統の立場であったなら、このような待遇を受ける際、どんな決断をするのだろうかと反問した。陳総統自身は、馬党首が外遊の際に受けた待遇とよく比較されることに対して、中国の台湾に対する抑圧は、誰が総統であれ、どの党が執政するかに関係なく、国家主権および主権の象徴を持つ者に対してすべて抑圧をかけるのだと強く指摘した。

 台米関係を修復

 陳総統は、今回の中南米訪問について、当初では行きがレバノンのベイルートを経由する計画だったが、米側が陳総統はアラスカ州を経由しないことを先に報告し、さらに、台湾のメディアもレバノンを経由することを報道したため、中共がレバノンに対して圧力をかけたから、陳総統のレバノン行きも断念せざるを得なかったと心情を語った。

 陳総統の今回の行程について、台湾野党は総統に対して、台米関係の悪化を防ぐために、帰りは米国に経由する提案を公開したという。

 また、与党の民進党からも総統に対して、経由地はどこにしろ、台米関係を修復すべきである意見も現れたという。

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