ベルギー議員、臓器移植の中国渡航禁止法案提出の構え=ベルギー紙

2006年12月12日 16時16分
 【大紀元日本12月12日】中国で法輪功学習者が臓器摘出・販売されている事件を調査したカナダの独立調査報告書が発表されてから、中国共産党(中共)の管理下で行っている臓器狩りの犯罪は明らかになり、世界の有識者およびメディア報道関係者の関心が日増しに高まっている。ベルギー最大手で仏語夕刊「ル・ソワ(Le Soir)」紙は11月28日に、ベルギー議会のパトリック・ファンクルンケルスフェン下院議員が、臓器移植手術のために中国への渡航を禁止する立法措置を取る考えであると報じた。

 自由民主党(VLD)のファンクルンケルスフェン議員は、インターネットを通して日本の仲介者から、かつて5万ユーロ(約770万円)で20歳台の中国死刑囚の腎臓を購入できる情報を入手し、中国への渡航移植に対応する立法措置を取る考えは一層強くなった。同議員は、「臓器移植のために中国への渡航禁止草案はすでにできており、さらにベルギー国内で定められている買春の海外渡航禁止法を参照しながら、党内で検討を重ねてゆくつもりだ」と語った。同議員は「特に臓器を待っている人々に対して警告すべきだ。豪州の啓発活動は短期的には効果は期待できるが、このような問題は法律で解決すべきだ。さらに、外交面における努力も必要だ」と主張した。同議員は前日の11月27日に、この件についてベルギー外務長官と会談したという。

 これに対して、ベルギー厚生省ルディ・デモッテ大臣のスポークスマンは、ベルギーでは、営利目的による人体臓器および人体組織の売買は禁じられており、臓器移植手術を受けるすべての患者は常時、医療監督検査も受けるべきだとし、このような医療体制が整備されていない中国で臓器移植手術を受けるは危険な行為だとの意見を述べた。また、デモッテ厚生相は外国における臓器売買禁止のための立法措置提案を支持すると明らかにした。スポークスマンはデモッテ厚生相は同件に関して 同国の医師会(Order des medecins)および「臓器移植最高理事会(Conseil superieurde la transplantation)」宛てに書簡を送る予定であると示唆した。

 ベルギー臓器移植学会は11月28日、エラスムス病院で臓器移植と医療倫理のシンポジウムを開き、臓器売買の反対を表明したと同時に患者に対し警告した。中国臓器狩りについて、3ヶ月間にわたる独立調査報告書を提出したカナダ政府元高官キルガー氏とマタス国際弁護士もシンポジウムに参加し、調査結果を報告した。両氏は会場で、取材したある中国人医師は、自分が勤務している国内の病院では、毎年2千例の肝臓移植手術が行われている証言を入手し、別の病院の外科医から、かつて2年間で2千人の法輪功学習者の眼角膜の提出手術を実行し、数十万米ドルの収入を得たとの証言も入手しているなどの事件の真相を明らかにした。

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