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北京五輪:抗議申請で逮捕された老女ら、強制労働1年の刑

 【大紀元日本8月29日】北京五輪期間中に「デモ許可区域」での抗議を申請した老女2人が、一年の強制労働収容の刑に処せられたことが明らかになった。2人は共に足が不自由で杖が必要、1人は片目を失明している。

 北京市民・呉殿元さん(79)と王秀英さん(77)は隣近所だった。家族の証言によると、天橋地区付近の呉さんと王さんの自宅が2001年に強制的に取り壊されたことで、陳情を続けてきた。

 2人は8月5日から18日の間、不自由な足を引きずりながら5回ほど北京市公安局を訪れ、「デモ許可区域」での抗議を申請した。8月5日には公安局で10時間の取調べを受けた。当局からは申請を許可するかどうかの回答は得られないまま、19日には1年間の強制労働収容を宣告された。その理由は、以前、抗議のため天安門広場で爆竹を燃やしていたからである。

 7月末、中国当局は五輪期間中に市内の三つの公園で「デモ許可区域」を設けると公表したが、抗議活動は一件も行われなかった。

 中国当局は、計77件の申請があったと説明したが、うち74件について、当局との話し合いによって問題が解決し、申請者たちは自ら申し込みを取り消したという。また、2件の申請は正式な手続きを踏まなかったため不許可とし、1件は却下されたとしている。呉さんや王さん2人を含め、抗議申請者15人以上が逮捕された。

 ニュージーランドの大手新聞Dominion Post紙は、呉さんと王さんのケースを取り上げ、「中国国民が有すべき権利と自由を得るには、依然長い道のりがある」と報じ、北京五輪は、作家ジョージ・オーウェルの名作「動物農場」の一節「動物は一律平等。しかし、一部の動物はほかよりもっと平等である」を如実に描いたものであると評した。

(記者・田清、翻訳・編集/叶子)


 (08/08/29 00:47)  





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