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金融危機で乗客が前年同期比2・9%減となったタクシー業界=写真は、11月12日、上海の空港で客待ちをするタクシーの運転手(Getty Images)

金融危機に伴う中国サラリーマンの精神疾患

 【大紀元日本11月21日】金融危機の影響を受け、中国の多くのサラリーマンはリストラと収入減少を心配するあまり、焦り、不眠症とパニック障害の症状が現れた。金融危機による失業の波で、今後2年間をピークに精神疾患の患者が増加すると専門家が予測した。

 香港紙「文匯報」の報道によると、世界保健機関は10月に、今回の金融危機によって、多くの人は貧しくなるか失業する。この状況から、自殺率の増加が考えられる。金融危機による精神疾患は中低収入層へのダメージが大きい、医療資源が限られているこのような国での状況のコントロールは難しいと警告した。

 金融危機がもたらした「金融危機症状」は米国から中国へ移転した。10月15日に湛江で「飴の王様」と呼ばれる広東糖業グループ取締役・龐金雄氏が自宅の23階から飛び降り自殺した。龐金雄氏会社の総資産は18億人民元。16日、四川佳美植物油会社取締役・謝貴華氏が事務所の7階から飛び降り、自殺した。この二人の自殺は先物取引価格の暴落に繋がっていると見られている。

 11月10日、江蘇省「鋼鉄の王」と呼ばれる包存林氏が自殺、動機はステンレス部門の資金が集まらなかったと見られている。包氏が経営する江蘇興利来特鋼有限会社は従業員が800数人、数年前からすでに年商6億~8億人民元に達していた。

 金融危機が誘発した精神疾患は、中国の富裕層から、サラリーマンや普通のアルバイトにまで拡大している。今年に入って、北京安定医院やほかの心理カウンセリングで相談をした人数は例年より四割多い。

 専門家の話によると、仕事のプレッシャーに悩む40歳から45歳の男性が多い。調査では、中国不動産業界や証券業界で働いているサラリーマンは心理疾患を抱える可能性が高いことがわかった。

 金融危機で収入が減少し、競争が激しくなる、外資系企業のリストラなどが心理疾患を誘発する要因となる。症状は焦り、憂鬱、不眠症、物忘れが激しくなるなどと見られる。

 心理カウンセラーの王生平氏が金融危機は自然災害と違って、人の心理への影響は隠蔽性が高く、早期に発見して治療を受けないと悪化すると警告した。

 
(翻訳・侍傑)


 (08/11/21 06:43)  





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