THE EPOCH TIMES

北京のリズムに合わせずに踊ろう

2009年01月20日 08時00分
 【大紀元日本1月20日】天上世界と人間の絵巻が繰り広げられる壮大な舞台、女性の優雅さ、男性の力強さを表現する美しい中国舞踊、華麗で多彩な伝統衣装、唐風の勇壮な太鼓、月下で詩作に陶酔する李白、妖怪を退治した悟空など、五千年の中国歴史の真髄を伝える数多くの演目。2009年神韻世界公演ツアーは昨年末北米三カ所で同時に開幕した。経済不況にもかかわらずほかの公演を寄せ付けない高い集客率を記録し、ブロードウェイの専門家および北米主流社会から、「中国風のサウンド・オブ・ミュージック」「ブロードウェイ・ミュージカル史においても並ぶものがないトップショー」と絶賛された。

 しかし、中国伝統文化を再現するこの舞台は、北京当局の好みに合わないらしい。

  赤色に染まらない純粋な中国伝統文化

 「神韻芸術団」は、2006年に米国ニューヨークで設立された。中国古典舞踊を主たる表現形式として中国伝統文化を復興させることを趣旨に、舞踊や音楽関連の中国人アーティストたちを網羅した。海外で生まれ育った華僑はもちろん、中国大陸、台湾、香港出身のアーティストも多くいる。2008年、同じく米国ニューヨークに本部を構
新唐人テレビ局(NTDTV)が主催する「中国古典舞踊コンテスト」の女子青年組に優勝した任鳳舞さん、神韻芸術団のトップダンサーとして輝いている(大紀元)

える中国語メディア新唐人テレビ局(NTDTV)が主催する2回の「中国古典舞踊コンテスト」に優勝した若手ダンサーらが入団し、さらに実力を増した。

 2006年新年、同芸術団は「共産党文化に染まらない純粋な中華伝統文化」をテーマに、五千年の歴史で、現代にも一貫して存在する「神伝文化」の真髄を表現する舞台を制作し、「新唐人世界華人新年公演」をニューヨーク・ラジオシティで上演した。その公演は絶大な人気を博し、米国音楽業界誌ビルボードの全米公演プログラムの評価で 第 7位にランクインした。その人気に乗り、同芸術団は2007年から、世界巡回公演を開始した。さらに、2007年のクリスマス公演は、ブロードウェイの入場者数を更新した。

 2008年の巡回公演は、世界66の都市で215回、延べ60万人の観客数を記録した。2009年、「神韻芸術団」は3つの分団に発展し、世界20カ国を巡回する予定という。来日するのは07年、08年に続いて3回目で、2月中旬で東京、名古屋、広島および大阪四地で公演を披露する。

 今年の演目は、舞踊も歌も一新。古代文人の高い志と清廉潔白さを表現する「扇子の舞」、優雅で品位漂う中国古代の女性を表現する「袖の舞」、それに情熱あふれるモンゴル族の少女、神への尊敬の念と喜び溢れるチベット青年、三千年に一度しか咲かない「優曇華の開花」、月下の詩人・李白の詩情など、数多くの新作が日本の観衆の期待に答える。

 今年のツアーは、昨年末に北米三都市で同時開幕し、すでに北米二十余りの都市で上演し、多くの芸術家に高く評価された。サンフランシスコ公演では、ブロードウェイの著名ミュージカル批評家リチャード・コネマ氏が、60年にわ
神韻公演を「五つ星」と絶賛したミュージカル批評家リチャード・コネマ氏(大紀元)

たるブロードウェイ・ミュージカル批評活動おいても、神韻公演に並ぶものはないと高く評価し、トップレベルの五つ星を神韻公演に贈りたいと絶賛した。カナダ勲章の受賞者、著名彫刻家・画家兼建築家のチャールズ・パチター氏は、トロント公演を鑑賞した後、神韻芸術を映画史上で最も歓迎されたミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」に例え、中国風の「サウンド・オブ・ミュージック」として評価した。

 これらの専業の芸術家の中にも、しばしば中国大陸に出張し、中国大陸の国家レベルの舞台をよく見てきた人も多くいるようだ。米国写真マーケティング協会に認証された初の写真コンサルタント、サンフランシスコのプロ・カメラマン、ランディ・シルバー氏は「中国大陸でも、伝統文化を表現する舞踊ショーを見てきたが、神韻公演との違いは、単なる舞踊と芸術舞踊との違いだ」と指摘、神韻公演は芸術の傑作だと評価した。

 英国王立舞踊学院およびカナダ舞踊教職協会のメンバー、トロントのポート・ペリー・ダンス・アカデミーで芸術監督を勤めるリン・アーマドさんと、同じくプロ・ダンサーである夫のデービッド・アーマドさんは、トロント公演を見た感想について、こう話した。「ダンスのプロとして自然に神韻の演舞者たちのミスを見つけようとしたが、彼らの演舞に惹かれて無我夢中になって公演を見てしまった。中国大陸でも舞踊公演を見たことがあるので、期待はしなかったが、中国の舞踊演出よりも遥かに高いレベルのもので驚いた」と話した。

 北京のリズムに合わせない舞踊

 各地で好評にもかかわらず、北京当局からの妨害が伴う。

 2009年ツアーが昨年12月19日、米国のフィラデルフィアで開幕する前日、多くの現地メディアが、神韻公演について紹介した。フィラデルフィア最大の新聞紙で発行部数が米国第8位である「インクワイア」は、18日の報道の中、神韻海外公演ツアーに対する北京当局の妨害工作について報道した。中国領事館職員がカナダ旅行機構に対して神韻への支持を撤回するよう求め、また、マレーシアの政府関係者に公演許可を取り消すよう勧告したと伝えた。

 昨年も韓国のソウルで公演する直前、中国大使館の圧力で劇場側が会場使用をキャンセルしたことがあった。

 文化大革命などの政治運動を通して、共産党政権は数十年にわたり、中国人の伝統文化へのアイデンティティを消そうとしてきた。80年代の経済改革以来、国際社会へ開放的なイメージと国威高揚を図る北京当局は、海外で「中国文化週」、「孔子学院」などの文化活動を積極に行い、民主国家への影響力を広げている。ソフト外交に長けた北京当局が神韻公演を好まない理由は、ライバル意識のみではない。

 トロント公演を鑑賞したカナダ政府元閣僚、外務省アジア太平洋局長元局長を務めたデービッド・キルガー氏は、「迫害の中、依然と神の道のりを歩む人々」の演目に大変感動したという。「現実のもの(法輪功に対する迫害)よりソフトですが、とっても美しく表現されて人々を感動させた。全世界60万人の観客がこの演目を観たら、北京の外交官は今後国際社会で顔を出す勇気はないでしょう」。

 実際、神韻芸術団の演舞者やアーティストの中にも、中国当局に弾圧されている気功集団・法輪功(ファールンゴン)を修煉する人は少なくない。カナダ紙「インクァイア」によると、キャムデンに住む陳纓さんは父親・陳汝堂さんと同じく神韻芸術団オーケストラ楽団の指揮者である。フルート奏者だった陳纓さんは1988年に北京から渡米し、神韻芸術団が設立されてから入団した。家族も法輪功を修煉しており、弟はかつて中国で迫害を受けていた。 

 同紙の取材に、陳さんは入団のきっかけについてこう話した。「私たちは自然に絆ができたと思う。法輪功の中には中国伝統の価値観も含まれており、真、善、忍の原則は中国文化の中に深く根付いているからだ」。演出については、陳さんが「中華伝統文化は中華街や、龍舞、爆竹などに限られることなく、心の尊厳もあるのだ」とコメントした。

 フィラデルフィア在住21歳の呉巡天さんは神韻芸術団のトップダンサーの一人。フィラデルフィア紙「ザ・リポーター」によると、4歳の時に上海から渡米した呉さんは、幼い時から親の影響で中華文化に深く興味を持ち、以前、敦煌に関する舞踊演出に参加したこともある。呉さんは、法輪功の修煉は自らの演舞に多くの良い影響をもたらしたと言う。「われわれの舞踊が伝えたいことは正義は必ず邪悪に勝ることだ」。

 世界ツアーを行っている神韻芸術団は2月11日より東京公演が始まる。その後、名古屋・広島・大阪でも公演。詳しくは、日本公演公式HPまで。

(報道・趙MJ 杜XL)


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