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世界金融危機の影響、各国大富豪の自殺相次ぐ

 【大紀元日本1月12日】世界的金融危機の影響で深刻なダメージを受けた多くの富豪や投資家の中に、甚大な損失や重圧に耐えられなくなり、命を絶った人が相次いでいるという。1月6日、ドイツの74歳の億万長者アドルフ・マークル(Adolf Merckle)氏は莫大な債務を苦にして、電車に飛び込み自殺した。その数時間後、米シカゴ不動産競売業者のスティーブン・グッド氏(52)の遺体が、郊外の野生動物保護区で発見された。グッド氏は、ジャガーの赤いスポーツカーの中で銃で自殺した。

 経済誌「フォーブス」の調査によると、昨年3月までにマークル氏の個人財産は92億米ドル(約8648億円)に達し、世界で94番目の大富豪にランクインした。しかし、自動車製造のフォードへの投資が失敗し、債務は傘下各社に及んだため、命を絶つことを選んだ。

 一方、グッド氏はシェルトン・グッド国際競売会社のCEOで、会社は1965年に父親が創立し、グッド氏が受け継いでから不動産の競売から販売まで拡大、事業は発展した。グッド氏は現在全米不動産業者協会(NAR)の会長を務め、さらに不動産業者連盟委員会(RCAC)の会長にも指名された。

 シェルトン・グッド国際競売会社はこれまでにバスケット・ボール界のスターで、マイケル・ジョーダンのシカゴの豪邸を含み、総額が90億米ドル(約8460億円)で4万件以上の不動産事業を扱った。グッド社は米国第6ビッグ企業にランクインされたばかりである。

 シェルトン社のサール副社長は、「自殺の動機はさっぱりわからない。グッド氏は最近今年の業務について、大々的に発展できると企画していた」と語った。遺書を残していないグッド氏の自殺動機は仕事に関係するかどうかは、不明のままになっている。

 グッド氏は昨年一度ホワイトハウスを訪ね、オバマ次期米大統領に対して金融危機緊急対策で、不動産業への配慮を求めた。一方、グッド氏は独占欲が強く、かつて父親と訴訟沙汰になった。父親はそれが原因で2005年に会社の経営陣を退いた。

 昨年から世界各国の企業家や大富豪の自殺が相次いだ。仏投資基金責任者のドラノビシェ氏(65)は15億米ドル(約1410億円)の投資が失敗し、自殺した。また、英国大富豪フォスト氏(49)が200万ポンド(約2億7千万円)の負債を抱えたため、昨年8月に妻子を殺害後、自宅で焼身自殺した。韓国のある小型投資管理会社責任者・崔氏(55)は、資金繰りがうまく行かず、昨年11月にホテルで自殺した。ブラジル・サンパウロの証券取引所のディーラーで、36歳のシーワ氏は同じく11月に取引所内で銃で自殺した。

 
(翻訳編集・余靜)


 (09/01/12 12:09)  





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