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上海の繁華街で、強制立ち退きに抗議する女性(ネット写真)

強制立退き抗議で警察に連行 孤立無援の女性にネットユーザーが応援=上海

 【大紀元日本10月25日】喪服を着た若い女性が上海の人民広場で、地元政府に抗議している写真がネットに掲載され、話題となっている。国慶節の連休中、広場を通りかかった人が撮影した。

 女性が手に持つ布には、「学校にいる間に、市政府は私のサインを偽造し、家を取り壊した。このことで、母親は急死した。国慶は家族団欒の日のはずなのに、なぜ私は家も母親も失ったのか」と書かれている。

 女性が街頭に立ち、無言の抗議を始めてまもなく、警察が駆けつけて人だかりとなった。群衆が見守る中、女性は警察に連行された。

 不正な土地徴収による強制立退きに抗議する事件は、近年中国各地で日常茶飯事のように起きている。この事件の場合、広場を通りかかった目撃者によって撮影され、ネット上に掲載されたため、この孤立無援の女性の運命に、ネットユーザーらが関心を寄せている。多数のネット仲間が協力して調査した結果、女性の身分と事件の経緯が明らかになった。

 「新浪ネット」など複数のポータルサイトに転載されたニュースによると、抗議していたのは金婷幹(ジン・ティンカン)さん。

 金さんのブログによると、2002年、上海緑化政策の名のもとに、彼女の家が取り壊されたという。その後、金さんの母親が地元政府へ陳情したが、偽造された金さんのサインを突き付けられ、彼女の訴えは却下された。母親は心痛に耐えられず、亡くなったという。

 RFA(自由アジアラジオ局)は、情報筋の話を引用し、現在、金さんは公安から厳しい警告を受けているという。彼女のいくつかのブログは「反政府的」として封鎖され、彼女に関するネット上の書き込みも全部削除されている。

 強制立退きに抗議するために長年上級政府機関に直訴してきた上海住民の馬さんによると、金さんが遭遇した不公正は、上海では多く存在している。「今回の事件はネットの力で公開された。これまでにもこのような事件はたくさんあるが、ネット上には公開されなかったし、公開されてもすぐに閉鎖されたため、社会に知られていない」という。馬さん自身、直訴を行ったために2度も労働収容され、監禁中頻繁に拷問を受けたという。

 金さんのこの事件は、現在ネットユーザーに広く注目される「抬抬女事件」(※)となっている。

(※)「抬抬」:(中国語で「タイタイ」と発音され、(警察に)引きずられる様子を表す)

警察に止められ、泣きだす女性(ネット写真)

警察が増え、人だかりとなった。(ネット写真)

抗議の布を奪おうとする警察と、抵抗する女性(ネット写真)
市民からの非難に対し、警察は「仕事だ」と一言(ネット写真)

引きずられるように連行される女性(ネット写真)

女性の靴も脱げてしまった。(ネット写真)

(翻訳編集・楊J)


 (09/10/25 08:28)  





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