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批判の声は、カエル500匹の鳴き声に匹敵?

 【大紀元日本10月7日】

 「中傷は、うるさい蜂のようなものである。殺す確信がないならば、手を出してはならない。さもないと、まえよりもいっそう激しい反撃を繰り返す」

―仏劇作家・シャンフォール


 いつも後ろ指をさされて、回りの人から嫌われていると感じていた猜疑心の強い男性が、心を落ち着かせるため、しばらく寺に泊まることにした。

 男性が泊まった部屋の裏には池があり、毎晩、カエルの鳴き声が聞こえてくる。人によっては、子鳥のさえずりと同様に自然の恵みだと感じるが、この男性にとっては恐ろしい騒音としか聞こえず、うるさくて、夜、眠れない。

 ある晩、カエルの鳴き声で寝付けない男性は、庭に出ることにした。男性は「なんで僕はここまで運が悪いんだろう。どうしてカエルにまで、これほど嫌がらせをされるんだろう」と心中、穏やかでなかった。

 ちょうど同じときに庭に出て来た寺の住職が「なぜ休まれないのですか」と尋ねた。男性は「庭のカエルのせいで、まったく眠れないんです」と憤った口調で答えた。

 住職は男性に「そうですか。池に何匹くらいのカエルがいると思われますか」と尋ねた。男性は「500匹はいるでしょうね。そうでなければこんなにうるさくはならないはずですよ」と答えた。住職は「そうですか。それでは手伝っていただけますか。池にいるカエルを全部掴まえて、他の場所へ逃していただけますか」と頼んだ。男性は「500匹もいるのに、掴まえきれるわけがないですよ」と難色を示した。住職は「全部ではなくても、掴まえた分だけでいいんです」と答えた。頼まれてしまった男性は翌晩から真剣にカエルを掴まえようと働き出した。

 2日が経過して、カエルの鳴き声がぴたっと止んだ。住職は男性に「池にはもうカエルはいませんね。いったい何匹のカエルを掴まえたんですか」と尋ねた。男性は「実は、2匹しか掴まえていないんです」と話した。住職は「2匹のはずはないでしょう。500匹はいるとおっしゃっていましたよ」と驚いた表情を隠せなかった。

 男性は「私が勘違いしていました。500匹だと思いこんでいたのに、実際は2匹だけだったんです」と恥ずかしそうに頭を掻きながら答えた。住職は「その通り。あなたを批判する人だって、ここのカエルと同じではありませんか、自分の気に触ることを、大げさにとってしまうのが人の常なのです。」と男性の肩を軽くたたきながら諭した。

 心の体験:

 ある晩、友人と一緒に郊外の静かな店で食事をした時、友人が急に「カラオケの音聞こえる?うるさいね」と言い出した。耳を澄まして聞いてみると、確かに遠くから歌声が聞こえた。ところが、気になったら、どんどんうるさく聞こえて、最後には「騒音」となってしまった。しかし、言われるまでは、カラオケの歌声には全く気づかなかった。

 人間の習性として、事が複雑であればあるほど、無視しにくくなるし、心が傷つけば傷つくほど、その傷は忘れられない。カエルの数は自分の思い込みで500匹と見積もってしまった。日常生活で思い通りにならないことは、この物語のカエルと同じではないか?私たちは往々にして気に入らない一言を百倍、千倍に膨らませてしまい、自分を嫌う人間が1人いれば、百人ないし千人、さらに回りにいる全ての人に至るまでに誇大妄想してしまう。

 心にやましいことがないのなら、もっと心を広くして、あまり他人の言葉を気にしないで生きることが賢明。

 
『人生は囲碁のごとし。真の相手は自分自身』より抜粋


 
(翻訳編集・豊山)


 (09/10/07 12:00)  





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